インタビュー

GWに神社めぐりを予定していた人必見! 家で「リモート参拝」ができるって本当?

2020/05/02 16:00
鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)
写真ACからの写真

 新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が大混乱に陥っている。いつ収束するのかが読めない現況下で、不安な気持ちを抱える日々の中、ゴールデンウィークに旅行を計画していたものの、全て白紙になってしまい、ガッカリしているという人も多いのではないだろうか。こういう時だからこそ、旅行がてら神社参拝をして、自分や周りの人たちの健康と混乱の収束をお祈りしたいと思ってしまうが、外出自粛というこのご時世、なかなか、思うように行動できない。

 でも、でも、でも、わかっちゃいるけど、やっぱりこんな時だからこそ神社でお参りしたい!

 何か心が落ち着くような良い方法はないものかと、先頃、『神社で出逢う私だけの守り神 神様に力を分けてもらう方法」(祥伝社)を上梓したばかりの神社探究家・浜田浩太郎氏にお話を伺うと、なんと「自宅でも神社参拝はできますよ」と驚きの回答が返ってきた。果たして、「リモート参拝」の方法とは?(聞き手/エッセイスト・鳥居りんこ)

古代から行われてきたリモート参拝

――緊急事態宣言が発令されて以降、みんな鬱々とした気持ちになっています。全国の有名神社も、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策として、祭祀の中止や拝観の停止を発表しているような状況ですし、お参りしたくとも、今は家でじっと我慢しています。

浜田浩太郎氏(以下、浜田)  いえいえ、あまり知られていないのですが、家庭での参拝は可能なんですよ。

――え? 参拝もリモート可能なんですか? 神様って、神社に行かないと会えないんじゃ……?

浜田 そんなことはないんです。古代から、産土神社(うぶすなじんじゃ)や崇敬神社(すうけいじんじゃ)には遠くて行けない、あるいは病などの事情を抱えていて、行きたくても行けないという人たちのために、家庭での参拝という方法が用いられてきたんですよ。

――家庭での参拝っていうものがあるんですか!? でも、その前に待ってください。産土神社? 崇敬神社? って何ですか?

浜田 産土神社は、自分が生まれた土地の神様がいる神社のことで、母親がお産をした場所から半径約4キロ(昔の1里に相当)以内の神社がそれに当たります。

 一方、崇敬神社というのは、自分自身が信仰している神社ってことですね。行ってみたら、すごく良いことが起きたとか、とても清々しい気持ちになったとか。そういった、自分自身の守り神のように思える神社ってことです。また、鎮守神社(ちんじゅじんじゃ)という、自分が現在住む地域の氏神様をお祀りしている神社があります。こちらは自分の現在の住まいから半径約4キロ(昔の1里に相当)以内にある神社のことを言います。

――なるほど! 鎮守神社は自宅の近所にあるので、3密を避けてお散歩がてら、お参りすることは可能かもしれませんね。それで、家庭での参拝というのは一体どんなものなんですか?

浜田 家庭での参拝は「遥拝(ようはい)」と言って、生まれた土地や、お気に入りの神社が遠方にあり、実際足を運べない場合に、家で行うことです。遥拝は「遠く隔たったところから拝むこと」を意味するんですよ。

神社で出逢う 私だけの守り神
神様も時代に合わせて柔軟に!
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