インタビュー

“セルフホワイトニング”はホワイトニングにあらず! 歯科医が「まったく別物」とバッサリ!

2020/05/05 17:00
サイゾーウーマン編集部

ホワイトニング、実は「危ない施術」だった!?

――サロンで行われる「セルフホワイトニング」と歯科医院の「ホワイトニング」は、同じ効果が得られるのでしょうか?

吉田 サロンで行っていることは「ホワイトニング」ではなく、歯の表面の汚れを落とすだけの「クレンジング」でしょう。歯科医院で行う「ホワイトニング」とは、まったく別物ですね。というのも、“セルフ”でできるほど、ホワイトニングは安全ではないんですよ。

 歯科医院で行うホワイトニングでは、薬剤に過酸化水素が含まれると言いましたが、この原液は少し手につくだけでとてもヒリヒリします。薬液が歯だけにつけば問題ないですが、歯ぐきや唇についてしまうと、やけどをして腫れてしまう場合もあり、想像以上に危ない施術なんです。なので、歯科医によって丁寧に、気をつけて行う必要があります。

 セルフホワイトニングサロンでは、口を広げるオープナーを使うと思いますが、あれは歯ぐきや唇を保護するものではありません。逆に言えば、保護しなくても大丈夫な薬液を使っているということ。歯科医院で行うホワイトニングをイメージしてサロンへ行っても、同じ効果は得られないでしょう。

――「セルフホワイトニングサロン」について、“安価で手軽にホワイトニングができる場所”と認識しているユーザーは多そうですが……。

吉田 一般の方に、「ホワイトニングは歯医者でやろうがサロンでやろうが一緒」という認識があるのは実感しています。以前、「都内で10万円近く使ったのに、歯が白くならなかった」という方が来院して、どこで施術を受けたのか聞いたところ、「歯医者さんっぽいようなところ」と言っていました。よくよく話を聞いたら、セルフホワイトニングサロンのことだったのですが、それくらい「ホワイトニングはどこでもできる」との認識が広まっているようです。

 先ほども言った通り、歯科医の「ホワイトニング」はエナメル質の状態を変えるもので、芸能人のような“白い歯”になります。一方、サロンの「セルフホワイトニング」は表面をきれいにするだけの「クレンジング」なので、本来持っている歯の色に戻すことしかできません。この二つはまったく異なるわけですが、世間では同じように「ホワイトニング」と認識されているようなので、私を含め、歯科医たちは非常にモヤモヤしています(笑)。

■吉田亜矢(よしだ・あや)
歯科医師。あやクリニック 歯科・皮ふ科院長。専門は口腔外科、審美歯科。「大きく口を開けて笑える」「美味しく食事ができる」「今よりもさらに幸せになれる」を目標に、患者の口内や皮ふの健康をサポートしている。『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)など、メディア出演多数。YouTube「Aya Clinic TV」運営。

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最終更新:2020/05/05 17:00
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