『テラハ』レビュー

【テラスハウスレビュー】社長にハグ&投げキッス、北海道旅行まで快諾! 夢の異様な「男慣れ」に恐怖

2020/04/18 16:00
サイゾーウーマン編集部
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(Netflix先行配信)公式サイトより

 『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(Netflix先行配信)公式サイトより 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、4月中旬の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

ビビ、誕生日に自己啓発書をプレゼント(テラスハウス第40話)

 ハリウッド女優志望・ビビは、男子部屋を訪問し、大学生兼モデルの志遠に誕生日プレゼントを手渡す。志遠が開封すると、出てきたのは2冊の本。『ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた』(ジョン・グレイ、三笠書房)『愛するということ』(エーリッヒ・フロム、紀伊國屋書店)という恋愛系自己啓発書だった。ビビは「すごくいいやつ、二つとも!」と笑顔で言う。

 これまでも、どんな場面であれ、目をキラキラさせて超正論ポジティブ発言を繰り返し、自己啓発かぶれっぽさを出していたビビだが、それが裏付けされた形となった。他人の誕生日に堂々と自己啓発書をプレゼントするとは、押しつけがましいほうの自己啓発マニアと見た。

 ちなみに、ビビが元メンバー、トパスに向かってしていたお説教「自分の中から愛を生むんだよ」「強くなって、自分からその愛をつくらないと」などは、ほぼ『愛するということ』に書いてあること。自己啓発書の内容を、他人へのお説教で自分の言葉のように熱く語る行為を恥ずかしいとは感じないタイプなのかもしれない。「愛に飢えている」と泣いていたトパスにこそ、その本を押しつけてあげてほしかった。

夢、社長とのお泊まり快諾(テラスハウス第40話)

 会社員兼グラビアモデルの夢に下心を抱き続けている経営者の「社長」こと俊幸は、夢と北海道へお泊まりデートする約束を取り付ける。女子メンバーに「社長に遊びに行こうって言われて北海道行く。お泊まりだよね。楽しみ~」と笑顔で報告する夢からは、「旅費出してもらえるだろうしラッキー♪」くらいの軽さしか感じられない。第37話の京都1泊ダブルデートでは、社長と一緒になるはずだった寝室から「何かされたら困る」と逃げ出していたのに、なぜまた自ら危険に飛び込もうとしているのか、理解に苦しむ。

 「大丈夫なの?」と心配されると、「昔は“こういうつもりじゃなかったんだけど”っていうこと多々あったんだけど。そういうのは徐々に直しつつ」「まだわかんないんだよね。夢、押しに弱いからさ♪」と言う。「いやよいやよも好きのうち」を信じちゃう系の人々(主に社長)に向けて、画面に「※夢のような考えの女性はかなりの少数派です」と注釈を入れておいてほしい。

TERRACE HOUSE TUNES
社長、心からフラれてほしい
アクセスランキング