シビアな世界

ガールズバーにキャバクラ、コールセンター、事務所で雑務……若手声優たちの収入事情を業界関係者が暴露

2020/04/15 11:00
サイゾーウーマン編集部
ガールズバーにキャバクラ、コールセンター、事務所で雑務……若手声優たちの収入事情を業界関係者が暴露の画像1
写真ACより

 今や人気職業の一つとなった「声優」。そのぶん競争率も高く、声優の仕事一本だけでは生活できない新人が増加しているという。そもそも、声優のギャラはどのような仕組みになっているのだろうか。

「プロダクションに所属している声優の場合、ギャラは、『日本俳優連合』が定めた“ランク制度”によって設定されているケースがほとんどです。この制度は、ざっくり言うと、経験年数や技術、人気によってギャラの単価にランクがつけられ、ランクを上げていくことで、収入も上がるというシステム。例外はありますが、アニメやゲーム、CDドラマのギャラは、この設定にのっとって支払われています」(声優業界関係者)

 トム・クルーズの吹き替えなどを務める人気ベテラン声優・森川智之は、昨年1月放送の『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系)に出演した際、自身の最高月収について、「30代前半くらいで月900万円近く」と告白し、ネット上の視聴者から驚きの声が上がっていた。一方で、「(給与の)波がすごい。(仕事が)全然ない時は20~30万円って時ある」とも説明していたが、経験の浅い若手声優の給料事情が、さらに厳しいことは言うまでもない。

「最低ランクの声優の場合、アニメ1本に出演した際に支払われる額は1万5,000円が相場とされている。特に、まだ人気タイトルに出演していない新人の場合は、アニメの関連イベントへ出演する機会にも恵まれないために、まとまった収入を得ることが難しく、アルバイトをしながら声優の仕事をしているケースがほとんどです」(同)

 プロとして活躍している声優のうち、本業のギャラのみで生活をしているのはほんの一握りなのだ。では、そんな新人声優たちはどのようにして生計を立てているのだろうか?

「女性声優は、アキバ系のガールズバーやキャバクラでアルバイトをしている人もいますが、『将来、絶対に売れてやる!』という意識の高い声優はあまりそういった夜のお仕事はしませんね。のちのち売れた時に、過去のことを掘り返されてしまう可能性もありますから。一方、日常的に声質を生かしたり、話すことを鍛えるために、コールセンターで働く女性も多いです」(声優業界関係者)

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