ママ友グループLINEから

ママ友LINEグループ、どう返信すれば? 「真偽不明の情報」と「警告」を送ってくるママに困惑

2020/04/12 18:30
池守りぜね(ライター)

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

写真ACからの写真

 感染拡大が続く新型コロナウィルス。ついに緊急事態宣言が発令され、外出自粛など日常生活にも変化がもたらされた。育児中のママたちにとっては、二転三転する政府からの情報や、学校の再開などをめぐって気が休まらない状況だという。そんな中、ママたちの間では信ぴょう性が不確かな情報に、翻弄される人もいるようだ。

「食料備蓄していますか?」ママ友からの「警告LINE」に困惑

 4歳になる娘を育児中の志穂さん(仮名)は、同じ園に通っている仲の良いママ友とのグループチャットに参加しているというが、あるママからのメッセージが重いと感じているそうだ。

「そこでは新型コロナウィルスの影響で、臨時休園している幼稚園の登園日や、保護者会の日程などの情報交換していました。どのママもみんな不安だったので、『グループチャットがあってよかったね』という話題で盛り上がっていたんですが、あるママは、感染予防策をみんなに共有したがるんです」

 今、ネットやSNS上ではあらゆる感染予防策などが提示されている。しかし、なかには信ぴょう性に欠けるものもあるので、「むやみに共有するのはよくないと思うんです」と志穂さんは語る。

「そのママさんは、常に除菌ジェルを持ち歩いていたり、新型コロナウィルスがはやりだした頃から、間引き登園をしたりと、感染しない努力をしていました。しかし、同じ園には子どもにマスクを着用させていないママや、部屋に入室の際に手を洗わなかったり、消毒スプレーを使わないママもいたため、『アルコール消毒をしないと菌は死滅しない』と、グループチャットでも注意換気をしてきたんです」

 新型コロナウィルスへの不安から、さまざまな情報を周知しようとするママは珍しくないという。加えて、志穂さんのママ友は、メッセージの語気が強いため、「困惑してしまう」そうだ。

「幼稚園の休園が続いて、不安だったのもあると思うのですが、緊急事態宣言が出される前くらいから、だんだんと『食料備蓄していますか?』『アルコールスプレーはもう手に入らないので、今のうちに亜次亜塩素水を買っておかなきゃダメ』というような情報を次々と送ってくるようになったんです。ネットなどで見た情報や、知り合いの医療従事者から聞いた情報を送ってくれているようでした。みんな小さな子どもがいるので、心配してくれているのはわかるのですが、『このままでは呼吸器が足りなくなって、医療破壊が起きそう』というような、不安を煽るメッセージもあり、返信に困っています……」

ママ友付き合いのルール / 井出聖子 〔本〕
不安を吐き出すだけで心が少しだけ軽くなる
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