アメリカのロイヤルファミリーが……

「ケネディ家の呪い」はどこまで……ロバート・F・ケネディ孫娘が「不可思議な」水難事故で死亡

2020/04/08 20:09
堀川樹里(ライター)
メイヴの夫デイヴィッドのFacebookより

 アメリカ国民にとって王室のような存在のケネディ家。もともとはアイルランド系の大富豪の名家で、アメリカに渡ってからは政界や法曹界で活躍する者を多く輩出し、「ケネディ家以上に由緒正しい家柄はない」「まさしくアメリカン・ロイヤルファミリー」だと称されることが多い。その一方で「呪われた一族」としても知られている。

 1963年に、第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ(享年46)が暗殺され、68年には民主党の大統領予備選挙中だったジョンの弟、ロバート・F・ケネディ(享年42)も暗殺される。69年にはジョンの末弟で政治家だったエドワード・ケネディが自動車事故を起こし、同乗者が死亡。彼は64年にも飛行機事故に遭い、重傷を負っていた。73年には当時12歳だった長男エドワード・ケネディ・Jrが、骨肉腫のため右足の一部を切断するという不幸にも見舞われている。

 ロバートの子どもたちも悲劇が相次ぎ、84年に第4子デイヴィッド・ケネディ(享年28)が、薬物の過剰摂取で急死。97年には、第6子で弁護士だったマイケル・ルモアーヌ・ケネディ(享年39)がスキー事故で死亡した。

 99年には、ジョンの長男で、将来の大統領候補だと期待されていた弁護士のジョン・F・ケネディ・ジュニア(享年38)が、操縦していた軽飛行機で墜落事故を起こし、同乗していた妻キャロリン(享年33)、義姉と共に死亡した。

 11年には、エドワードの長女でTVプロデューサーとして活躍していたカラ・ケネディ(享年51)が、スポーツクラブで心臓麻痺を起こし急死。12年には、ロバートの第3子ロバート・F・ケネディJrから離婚を求められていた妻メアリー・リチャードソン・ケネディ(享年52)が、アルコール依存と薬物乱用に苦しんだ末に自殺。

 19年には、ロバートの孫シアーシャ・ケネディ・ヒルが、薬物の過剰摂取により22歳の若さで急死した。このように平均寿命よりもかなり前に命を落とす者が多く、「これは一族にかけられた呪いのせいに違いない」といった陰謀説がささやかれているのだ。

 そんな「ケネディ家の呪い」を信じる人たちが、「また……」と心を痛める悲劇的な死亡事故が起きた。ロバートの孫で、人権弁護士として活躍していたメイヴ・ケネディ・マッキーンが、水難事故で命を落としてしまったのだ。

ケネディ
JFKの妹のロボトミー手術が呪いの始まりとのことです
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