2020年1月期ドラマのワースト&ベスト

竹内涼真『テセウス』1位で天海祐希惨敗、『10の秘密』『アライブ』ワースト入り! 1月期ドラマ視聴率ランク

2020/03/23 16:55
サイゾーウーマン編集部

ワースト3にフジ2作揃い踏み

 続いては、視聴率に恵まれなかった下位3作品をご紹介。ワースト3位と2位はいずれもフジテレビ系のドラマで、松下奈緒主演の『アライブ がん専門医のカルテ』と、向井理主演『10の秘密』だった。『アライブ』は初回8.4%で始まり、初回視聴率ランクでもワースト2位。その後も5~8%と1ケタにとどまり、全11話の平均は7.0%に終わった。

 一方、『10の秘密』は後藤法子氏によるオリジナル脚本で、娘を誘拐された白河圭太(向井)が秘密を抱えた登場人物たちに翻弄される“ミステリー考察系”ドラマ。昨年春にヒットした『あなたの番です』(日本テレビ系)のように、ネット上で黒幕予想が飛び交うかと思いきや、「『10の秘密』はいつになったら面白くなるの?」「主人公の詰めが甘くて、とにかくツッコミどころ満載」「本当につまらないドラマ。好きな役者は出てるけど、ストーリーや演出がダメ」といったシビアな感想が相次いでいた。

 さらに第7話の最後には、ドラマがフィクションにもかかわらず、第2話・第3話の工事現場として使用されたマンションの名称が「実在するマンションブランドの名称と酷似しておりました」として、謝罪のメッセージを流すという制作上のアクシデントも。視聴率は、初回8.9%でワースト3位以内に入っていなかったが、『アライブ』と同じく全10話は2ケタに届かないまま終了。平均は6.9%だった。

 そして、今期の最下位は、小泉孝太郎が主演を務めた『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)で、全7話の平均は6.7%。こちらは、18年4月に誕生した「ドラマBiz」(月曜午後10時台)で放送され、初回の8.1%は、同枠の歴代最高視聴率を獲得。「ドラマBiz」の作品は、初回・平均それぞれの視聴率ランクでワースト3位以内が定番となっているが、今回の平均6.7%は、仲村トオル主演『ラストチャンス 再生請負人』(18年7月期)の平均4.9%を上回り、トップに躍り出た。惜しくも1月期の中で最下位になってしまったとはいえ、視聴率の獲れないテレ東の「ドラマBiz」においては、大健闘と言えるだろう。

 4月期の「ドラマBiz」は、鈴木京香主演の『行列の女神~らーめん才遊記~』が待機。女優主演の過去作『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』(真木よう子主演、平均4.5%)と、『ハル ~総合商社の女~』(中谷美紀主演、平均4.2%)はいずれも平均4%台と伸び悩んでいたが、次作は今クールの良い流れに乗ってほしいものだ。

テセウスの船(10)
これで『半沢直樹』がコケたら面白い
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