最後のひとりはご容赦ください……

岡田晴恵特任教授、作家・若一光司、宮本浩次ーー生放送で“怒り”を表明し話題になった3人

2020/03/15 12:00
杜若菖蒲(ライター)
TicTacさんによる写真ACからの写真

 2月28日に生放送された『Nスタ』(TBS系)に、元国立感染症研究所研究員で白鴎大学の岡田晴恵特任教授が出演。この日、新型コロナウイルス対策を取り上げた岡田氏が「怒っているだけです」と自身の怒りを表明し、話題となった。

 番組では、新型コロナウイルスを高精度で検出するPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査をスムーズに実施する態勢が整わない国内の情勢などを取り上げた後、井上貴博キャスターが岡田氏に発言を求めると、「だから発熱外来作れって言ってるじゃないですか。昔から」と一言。

「少々荒い口調に、すかさず井上アナが『少し、言葉遣いだけ……発熱外来を……』と訂正を促すと、岡田氏は『発熱外来を作って病院を分けなさいって言ってるわけでございまして。発熱外来から検査センターに行くと。まずは、それをしないと国民は医療を受けられません』と丁寧語を交えながら説明。『すみませんでした』と軽く頭を下げていました」(芸能ライター)

 さらに、井上アナが「朝から晩まで(他番組にも)出ていただいて、お疲れが出てるんだと思いますけど」と、連日にわたり休みなく各局に出演する状況を気遣ったものの、岡田氏は「別に疲れておりません。怒っているだけです」と断言。これにネット上では、「政府の対応にイライラするのも当たり前」「同じことばかり質問されて疲れもたまるはず」と共感のコメントが上がる一方で、「生放送だし怒るのはどうかと」と指摘する声もあった。

 また、19年5月10日に生放送された情報番組『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ)では、出演者の作家・若一光司氏が、番組のロケ内容について「人権意識にもとる」「ちゃんと考えろよ!」とスタジオで憤慨している。

 番組のロケ内容は、お笑いコンビ・藤崎マーケットが大阪市内の飲食店従業員から寄せられた「男か女かわからない常連客の性別を調べて」という依頼に応じたもの。当該客に直撃し、「純粋な男? 女の人が好きな男?」と問いただし、さらには胸を触る行為に及んでいた。

「すると、VTRを見ていた若一氏は『こんなもんよう平気で放送できるね。報道番組として、どういう感覚や。ちゃんと考えろよ!』『個人のセクシュアリティに関してアプローチすること自体が、人権感覚、人権意識にもとります』などと糾弾。ネット上でも、『若一さんの言う通り。スタジオで言ってくれてよかった』『どうしてこんな依頼を採用したのか、理解に苦しむ』『人をからかったりバカにするような言動はまったく面白くない』と賛同の意見が上がりました」(同)

 また、ミュージシャンのエレファントカシマシ・宮本浩次も、かつてラジオの生放送中に「気をつけろドアホ」「失礼なやつだ、こいつは」と怒りをあらわにしている。

 09年4月18日、ラジオDJ・鈴木万由香がパーソナリティーを務める『TOYOTA SOUND IN MY LIFE』(TOKYO FM)に出演した宮本は、リリースしたアルバム『昇れる太陽』について、「メインディッシュばかりのフルコースで、食べにくいと感じた」と感想を述べた鈴木に、「人の前で“食べにくい”っていましたよ、この人。失礼なやつだ、こいつは」と発言。

「これに鈴木が『ケンカ売られてます。今』と返すと、宮本は『ケンカじゃねぇだろ。おめぇが売ってんだ、このバカ。気をつけろ、ドアホ』と一喝。後日、宮本と鈴木はそれぞれ謝罪文をウェブ上に掲載しましたが、ネット上では『プロとは思えないほど無神経なDJ』『ナチュラルに挑発してるよね?』『お互いにもう少し言葉を選ぶべき』と双方に批判的な声が寄せられました」(同)

 たとえ著名人であろうと、怒りを抑えきれないときもあるだろう。だが、自身の言動が公共の電波に乗っているという自覚は常に必要なようだ。

杜若菖蒲(ライター)

杜若菖蒲(ライター)

幼い頃からワイドショーが好きで、15歳で「リポーター」と呼ばれていた。趣味はリサーチ、特技は妄想。自慢の“地獄耳”で、些細なゴシップも素早くキャッチします。

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最終更新:2020/03/15 12:00
実践アンガーマネジメント 「怒り」を生かす
11年も昔の話、ごめんなさいね
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