高橋ユキ【悪女の履歴書】

「好きな男に会えずイライラした」さいたま連続放火魔、法廷で呻き続けた中年女の姿【ドン・キホーテ放火事件・後編】

2020/02/09 18:00
高橋ユキ(たかはし・ゆき)

「認知症」のため「何もわかっていない」?

 一度は認めながらも否認に転じ、そのまま一連の放火を認めず、被告人質問でも「わかりません」「やってません」「覚えていない」を繰り返したノリ子には、求刑通りの無期懲役の判決が言い渡された。

 判決を不服として即日控訴したが、いざ控訴審が始まっても、ノリ子の態度はやはり変わらなかった。それどころか、控訴審で弁護人はこう訴え始めた。

「被告人は自分がなぜ、裁判を受けているのかすら、わかっていないのです」

 いわく、ノリ子が前頭側頭型認知症に罹患している疑いが精神鑑定などで浮上したのだという。だが、「交際相手やその家族に対してだけ嫌がらせをしていた」ことなどから、「認知症で判断能力が落ちていた可能性は否定できないが、責任能力がある70~80歳の高齢者と同程度の判断能力はあった」と認定し、08年5月に控訴を棄却している。

 この判決言い渡しの際、ノリ子は呻くようにブツブツとささやき始めた。

「……やってません」
「……お願いします。……やってません」

 読経のような呻きは、判決言い渡しが終わるまで続き、終わってもブツブツと続いた。

「うるせえよ!」

 傍聴席から怒号が上がると一瞬、呻き声も途切れたが、しばらくするとまた、ブツブツと始まるのだった。

 真っ赤なシャツにピンクのジャージの上着、紺色のジャージのズボン。白髪が混じったつやのない髪を左側頭部で結わえ、鼻先にメガネをかけたノリ子は、法廷で呻き続けた 。その後、ノリ子は上告したが、08年11月にこれも棄却され、無期懲役が確定した。

ドン・キホーテだけが、なぜ強いのか?
職場で真面目だからといって、人はわからないよ

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