1年弱で170万足!

ジーユー(GU)「マシュマロパンプス」大ヒット! 「安い靴は質が悪い」を覆す、無印&ワークマンの靴とは

2020/02/01 19:00
南充浩

マシュマロパンプス以外にも、注目すべきジーユー(GU)の靴は?

 さて、そんなジーユーの靴で、「マシュマロパンプス」以外に注目しているのが、「アクティブスマートダービーシューズ」。こちらはメンズの商品ですが、マシュマロパンプスのクッション性が導入されています。これはいわゆる「革靴」で、価格は2,000円台、本革ではなく合皮を使っています。クッション性が高いので、通常の革靴よりも足裏が疲れにくくなっているほか、合皮のアッパー素材が幾分かチープには見えるものの、その分メンテナンスは手軽。本革を使った高額なドレスシューズは、確かに格調高く美しいですが、ソールのクッション性が乏しく、アッパーのレザーのメンテナンスが面倒くさいものなのです。スーツで外を歩き回るタイプの職業人なら、アクティブスマートダービーシューズの方が使い勝手が良いでしょう。

 またスニーカー類は、レディース/メンズともにそれなりに充実しており、アクが強くないベーシックタイプのデザインを選べば「ジーユーばれ」せずに活用できます。ジーユーは、売れ残り商品をどんどん値下げするのが特徴ですので、1,000円未満になったタイミングで購入できれば、コスパは格段に高いと言えます。

無印のスニーカー、ワークマンのレインシューズは買って損ナシ!?

 ジーユーのほかに、アイテムの価格帯が低めで靴も展開するブランドといえば、無印良品が思い浮かびます。靴というジャンルにおいては、無印の方が歴史は長く、現状では「ジーユーが無印に迫りつつある」という印象を受けます。

 そんな無印のオススメできる「低価格+高品質な靴」といえば、ロングセラーであるユニセックス対応の撥水加工キャンバススニーカー「疲れにくい 撥水スニーカー」でしょう。コンバースのオールスターを彷彿とさせるベーシックなデザインでありながら、アッパーのキャンバス地には撥水加工が施されており、小雨程度なら水が浸み込みません。また商品名に「(足が)疲れにくい」と付いている通り、独特の形状に開発されたインソールによって、通常のスポーツブランドやファッションブランドの低価格キャンバススニーカーに比べて、足裏が疲れにくくなっています。私も一足持っていますが、長距離を歩いても疲労感はそこまでありません。価格は2,990円ですが、無印良品週間や夏冬のバーゲン時期には1,990円に値下がりすることもあるので、その時は迷わずに購入しましょう。絶対に損はしません。

 もう一つ侮れないのが、ワークマンの靴でしょう。価格はジーユーより安い商品もあり、もともとが肉体労働用に作られていますから、機能性は格別です。中でもベーシックなキャンバススニーカー「Wクッション キャンバスシューズ」はユニセックス対応でなおかつ980円という低価格ですので、見つけたら買っておいても損はありません。また、フランスブランド「パラディウム」のシューズ「エスラッシュ」という商品にデザインが似た、ユニセックス対応のレインシューズ「PVC防水シューズ」にも注目すべき。価格も1,500円と格安で、アッパー素材は防水性の高いポリ塩化ビニル(PVC)。SNSでも話題となっており、かなりの人気商品です。

 アパレル業界で「ライフスタイル提案型」という言葉がはやり、洋服ブランドが靴やバッグを扱うことが増えましたが、元来、靴と服は製造ノウハウがまったく違います。そのため、洋服ブランドが製造する靴はあまり出来が良くなく、靴は他ブランドからの仕入れに頼ることが多いものの、製造ルートやノウハウが徐々にオープン化された結果、圧倒的数量を企画製造するこれらの低価格ブランドが、一定のクオリティ、デザイン性を実現できるようになりました。高価格靴ブランドのような「素材の風合いの良さ」はありませんが、ブランド名を気にしないのであれば、デイリーカジュアルファッションに十分に取り入れられる水準に達していると言えます。今まで履き慣れていないデザインの靴を、低価格ブランドの商品で試してみるというのもいいかもしれません。
(南充浩)

最終更新:2020/02/01 19:00
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