ほほえましい

G・ルーカス、ベビー・ヨーダの“抱っこ写真”に「孫を抱くおじいちゃんみたい!」とファン歓喜 

2020/01/20 18:11
堀川樹里(ライター)
 
 
 
 
 
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 昨年アメリカで開始された、ディズニーの動画配信サービス「Disney +」。その中で最も注目を集めているのが、『スター・ウォーズ』シリーズ初の実写ドラマ『マンダロリアン』(日本では「Disney DELUXE」で視聴可能)だ。映画『スター・ウォーズ6/ジェダイの帰還』(1983)の5年後を舞台に、バウンティハンター(賞金稼ぎ)として生きる主人公マンダロリアンの人生を描いたもので、同作に登場する「赤ちゃん版ヨーダ」のような「ザ・チャイルド」という新キャラクターの愛らしい表情やしぐさが視聴者の心をわしづかみにしているのだ。

 『スター・ウォーズ』シリーズを見たことがない人でも目にしたことがあるであろう、大きくとがった耳と大きな目が特徴的な緑色の肌をもつ老人ヨーダ。最も強力な“ジェダイ・マスター”だったヨーダは、同シリーズの重要キャラだが、出身地も種族も不明という謎多き存在として描かれている。

 『マンダロリアン』には、約900歳で息絶えたヨーダと同じ種族の赤ちゃんが、「ザ・チャイルド」という名で登場。ゆりかごの中で目をぱちくりする姿、ヨチヨチと歩く姿、不安な時に上げる声、マンダロリアンとの心温まるやりとりなど、「やることなすこと、いちいちかわいい」と回を重ねるごとにその人気が過熱。“ベビー・ヨーダ”と呼ばれ、愛されている。

 現地時間1月16日、『スター・ウォーズ』シリーズの生みの親である映画監督ジョージ・ルーカスが、そのベビー・ヨーダを抱っこする写真がネット上に拡散された。『マンダロリアン』の製作総指揮者であるジョン・ファヴローがインスタグラムとTwitterに投稿したもので、一気に広がったのだ。

 ジョンは、ザ・チャイルドについての情報が流出するのを極力防ぐため、配信前に公式グッズを作らせなかった。そのためファン待望のグッズは現在生産中で、出荷は5月頃の予定となっている。また、ジョージがザ・チャイルドを抱っこする写真の背景が撮影現場に見えるようなことから、「ジョージが抱っこしているのは、おもちゃじゃない。撮影に使われている本物のベビー・ヨーダだ!」と多くのファンが確信。米ニュースサイト「TMZ」も『マンダロリアン』シーズン2の撮影現場で撮った写真だと伝えており、ネット上で「おじいちゃんが孫を抱っこしているみたい」「愛を感じる」「ほほえましい写真」だと大盛り上がりしている。

 なお、シーズン1最終話である第8話に出演し、ザ・チャイルドにパンチした俳優アダム・パリーが、米芸能誌「Entertainment Weekly」のインタビューで、「ファーストテイクの後にジョンがやってきて、『500万ドル(約5億5,000万円)かけて作っているヒーロー、ヨーダだということを理解した上で演じてくれ』と言われた」と暴露したため、ザ・チャイルドは「小さいが、かなり高額」であるとわかっている。

 50歳くらいという設定のザ・チャイルドは、ネット上では「ヨーダの息子」「ヨーダのクローン」「ヨーダの種族の最後の生き残り」「ヨーダが転生した」「赤ん坊時代のヨーダ」など、さまざまな説が飛び交っている。時系列を考えると理屈の通らない説もあるが、ヨーダ同様、ザ・チャイルドも現在のところその出生は謎のベールに包まれており、ファンは思うがままに想像を膨らませている。

 ちなみに、ジョージは2012年に自身の映画製作会社「ルーカス・フィルム」とともに『スター・ウォーズ』の全権利をディズニーに約40億ドル(約4,400億円)で売却しているが、その後、ディズニーに提案したエピソード7などのアイデアや脚本構成を却下されたため、同社とは険悪な関係にあると伝えられている。「『スター・ウォーズ』6作品は私の子どもなのに、白人の奴隷商人に売ってしまった」と発言し、謝罪声明を出したこともある。このようにディズニーを敵視しているジョージは、スター・ウォーズを実写ドラマシリーズ化されたことについてや、ザ・チャイルドについて何もコメントしておらず、「どう思っているのだろう」「怒ってるのではないか」と気にかけているファンが多かった。

 今回、ジョージが「ザ・チャイルドを抱っこしている写真」をSNSに投稿することを許可したのは、ディズニーのやり方を認めたわけではなく、『マンダロリアン』の監督を務める友人のデイブ・フィローニをサポートするため、という見方もある。しかし、多くのファンは「ベビー・ヨーダをいとおしそうに抱っこしているのは紛れもない事実」「ジョージもベビー・ヨーダにはメロメロなんだ」と感じており、大喜びしている。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2020/01/20 18:11
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