[女性誌速攻レビュー]「Domani」2・3月号

「Domani」読モの年末年始に衝撃! 「リムジン女子会」「ビジネス書読破」キラキラワーママ見本市に

2020/01/18 18:00
島本有紀子(ライター)
「Domani」2020年2・3月号(小学館)

 今回の2・3月号で、「Domani」(小学館)はワーママ向けにリニューアルされて1周年。“記念号”として、表紙に木村拓哉を起用し、「10P独占スペシャルインタビュー」も掲載しています。木村の紹介文「平成という時代を彩り、長きにわたって孤高の存在であり続け、歴史を塗り替えてきたトップスター」の仰々しさに、気合が現れています。個人的には、注目していた連載「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」が前号で終了してしまったことでテンションがガタ落ちではありますが、「Domani」最新号の中身、早速見ていきましょう!

<トピックス>
◎奇跡の44歳! 神崎恵さんの“かわいい女(ハート)”のつくり方
◎2019→2020 Domani的ワー/ママの年末年始、全部見せます(ハート)
◎噂のDomanistをネ・ホ・ハ・ホ!

神崎恵は「銀色夏生好き」というプチ情報

 今号の特集は「2020年はママだって“かわいい女”(ハート)」。わざわざ“ママだって”と主張するあたり、ママとは普通はかわいくないものである、という論を押し付けられるようでモヤッとしますが、そこはひとまず置いておくとして、「Domani」が提唱するその「ママだけどかわいい」の代表格が44歳の美容家・神崎恵のようです。

 彼女はエッセイ「神崎恵・人生訓」を連載しているほかにも、毎号どこかしらのページに登場する人気ぶり。今号では「奇跡の44歳! 神崎恵さんの“かわいい女(ハート)”のつくり方」なる企画が組まれ、彼女の美の秘訣などがたっぷりと語られています。

 女優さんなどの場合は、ポジティブ精神論か「ちゃんと洗顔をしていっぱい寝よう!」といったフワフワした話が多くなりがちですが、神崎は違います。小顔に見せるコツは「顔の四隅を(髪の)カーテンで隠す」、顔が老けて見える日は「チークを大きめに入れる」、髪形で悩んだら「ヘッドスパして毛先を3cm切る」など、具体的なアドバイスが多い。離婚したいという相談には、経験者としての意見を添えて「仮面夫婦を通すのもひとつ」と助言します。決められない人間にとって、ズバリ答えを提示してくれる存在は、タイミングによっては神のように見えます。読んでいると彼女に心酔する読者の気持ちもわかりかけてくる魔力! 恐ろしや、神崎恵……。

 今回の企画では、そんな神崎に関する豆知識もたくさん。中でも「銀色夏生を読む小学生だった」という部分に心つかまれました。「今も自分の本の原稿は自分で書いています。今、多くの人に言葉を届ける仕事ができて本当に幸せです」とのこと。『読むだけで思わず二度見される美人になれる』(KADOKAWA)や『「あのコの可愛さは普通じゃない」と噂される女になる』(宝島社)などのパンチの効いた著書名も、銀色夏生の影響を受けているのでしょうか。

Domani (ドマーニ) 2020年 02月号 [雑誌]
Domanistの辞書には「寝正月」という言葉はないようです
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