仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

博多大吉、赤江アナと「食事に行けない」発言が「肉体関係なし」でもイメージダウンになるワケ

2020/01/09 21:00
仁科友里(ライター)
博多大吉公式プロフィールより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「あれ以来、(赤江アナと)一回も食事に行けないし」博多大吉
『おかべろ』(関西テレビ、1月4日)

 芸能人は、不倫がバレるとイメージダウン必至だが、それでは「不倫」とは何だろうか。

 法的に考えるのなら、不倫とは配偶者以外との肉体関係を指す。夫(もしくは妻)が配偶者以外とセックスをした場合、民法の定める貞操権が侵害されたとして、妻(もしくは夫)は不倫相手に慰謝料を請求することもできる。ということは、カラダの関係がなければ不倫とは言えないことになる。

 1月4日放送の『おかべろ』(関西テレビ)に出演した博多大吉が、2019年4月に「フライデー」(講談社)に報じられた赤江珠緒アナウンサーとの不倫疑惑を振り返ったのも、肉体関係がなく、うしろめたいことがないからだろう。大吉は「あれ以来、(赤江アナと)一回も食事に行けないし」とボヤいてみせたが、たとえ不倫でなくても、大吉のイメージダウンになるのではないだろうか。

 同誌が報じた2人の“不倫デート”を振り返ってみよう。大吉と赤江アナはTBSラジオ『たまむすび』で共演中だが、『あさイチ』(NHK)の出演を終えた大吉と、週に一度のオフ日である赤江アナが、高級イタリアンで2時間かけてランチをし、近所の公園に移動して、なぜか芝生の上に寝っ転がったというもの。2人はこの日だけでなく、夜の西麻布に食事に出かけているところも、目撃されているそうだ。

 記事から2人が頻繁に会っていることがわかるが、肉体関係を感じさせるような記述はない。あの記事を見て、2人が不倫関係だと思う人はほとんどいないのではないだろうか。

 しかし、不倫とは違う“イヤらしさ”を感じた女性もいると思われる。

 赤江アナは『たまむすび』で、大吉と会っていた理由を、「仕事上の相談」だと説明していた。共演していたピエール瀧が、麻薬取締法違反で逮捕されたことで、「もう番組をやる気力がない。こんな大事件が起こったから、終わらす方向でやる」「(私は)出産終わって戻って育児をしながら、ちゃんと仕事をこなしているのか」などの悩みを抱えており、それを大吉に打ち明けていたのだという。

 降板を考えているのなら制作側に、育児に不安を抱えているのなら夫や実母など近しい人に相談した方が、問題は解決しやすいと思われるが、それはさておき、大吉に相談に乗ってもらうために、赤江アナは17年に出産した幼子を当時育児休暇中の夫に任せ、外出している。一方の大吉も売れっ子であるのに、忙しい時間を割いて赤江アナに会っている。それで真面目に「仕事の相談」をしていると思いきや、なぜか2人は芝生で添い寝しているわけだ。

 自分の恋人や夫がほかの女性と会うことを内心面白くないと思っても、「仕事の相談だ」と言われれば、「会うな」と言いにくいものだろう。特に専業主婦の場合、男性は仕事、女性は家事育児という役割分担をしていることが多いだろうから、仕事に口を出したり、仕事の邪魔になるようなことはしてはいけないと自制する人も多いと思われる。そういう我慢をしたことがある女性にとって、今回の大吉の行為……仕事にかこつけてほかの女性と頻繁に会い、芝生で寝っ転がっていたことは、肉体関係がないとしても、一種の裏切りのように感じられるのではないだろうか?

博多華丸・大吉式ハカタ語会話/博多華丸・大吉
肉体関係はないかもしれないけど、デートじゃん
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