「19歳の時に繰り返しレイプされた」レディー・ガガ、トラウマによる“後遺症”を告白

2020/01/08 18:18
堀川樹里(ライター)
レディー・ガガ、「19歳の時に繰り返しレイプされた」ことの深刻な後遺症を告白の画像1
普段は明るいガガだけど……

 2017年9月に線維筋痛症のため活動休止することを発表した、歌手のレディー・ガガ。それまであまり知られていなかった難病だが、ガガのおかげで「全身/または体の一部に激しい痛みが現れる病」と認知度が高まった。

 あまりの痛みに寝たきりになる患者も多いという線維筋痛症だが、ガガは18年5月には仕事に復帰。ブラッドリー・クーパーとW主演した映画『アリー/スター誕生』のプレミア上映や、多くの授賞式にも出席。同年12月には自身のラスベガス常設公演もスタートさせ、ファンをほっとさせた。

 そんなガガが1月4日、米テレビ界の女帝として名高いオプラ・ウィンフリーが司会を務める『Oprah 2020 Vision Tour』にゲスト出演した。

 人々がポジティヴなヴィジョンを持てるような話をゲストと語るトークイベントツアー『Oprah 2020 Vision Tour』、ゲスト第1号として出演したガガは、まず高校時代にいじめられていたことを振り返り、「“ガガ”というのは、まさに自分がなりたいヴィジョンだったの」と告白。「自分の弱みや痛みを正直に見せることで、多くの人を救いたい。メンタルヘルスは、私が最も気にかけていることのひとつだから」と真剣な面持ちで語った。

 続けて、「私はメンタルヘルスの問題、そして慢性的な痛みに苦しんでいる。線維筋痛症という病名なんだけど」「常に痛みがあって。今、この瞬間もつま先に痛みがあるわ」と説明。オプラからメンタルヘルスの問題について詳しく聞かせてほしいと促されると、「私は19歳の時に、繰り返しレイプされたの。その結果、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症して。でも、助けてくれる人も、相談できる人もいなかった。セラピストや精神科医にかかっていなかったから」「そうこうしているうちに、突然スターになったわ。世界中を回り、ホテルからステージへ、リムジンからステージへと移動する生活を送るようになり、PTSDにきちんと向き合えなくなったの。そしたらある日、突然、全身がすさまじい痛みに襲われたの。レイプ後に感じたような痛みを」と淡々と語り、「まさしく心的外傷反応だった」と明かした。

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