高橋ユキ【悪女の履歴書】

22歳年上の“スポンサー”との奇妙な「性生活」――元芸能人が告白した10年の歳月【元Vシネ女優・内縁夫刺殺事件】前編

2020/01/04 19:00
高橋ユキ(たかはし・ゆき)

「完全に酒乱」で余命1年だった藤田さん

「エリーは人なつっこくてセクシーで明るい子。よくサワーを飲んでは酔っ払ってつぶれていた。藤田さんは身長170センチ強で、サングラスにロン毛の時もあった。俳優の原田芳雄似で、カラオケではサザンの『いとしのエリー』を熱唱してエリーを喜ばせていた。仲はよかったね」
「一見、派手で愛嬌があるから尻軽に思うヤツもいるようだけど、彼女は愛している男以外には、決して体を許さなかったよ」

 地元では、二人の仲睦まじい様子もよく目撃されていたが、同時に藤田さんの暴力グセも、近所に知れ渡っていたという。地元民が語る。

「酒が入ると暴れるんだよね。完全に酒乱だね。肝臓悪くて何度も(病院に)運ばれているんだから。最初に糖尿病患って、その後、肝臓で何度も入退院を繰り返してさ、そのあたりからおかしくなっているよね」

 藤田さんは糖尿病を患い、さらにはアルコール性肝硬変になっていた。医師から「余命1年」と宣告を受ける。仕事も廃業し、自己破産。妻とも離婚。生活保護を受給することになった。自暴自棄になったのか、事件1年前から藤田さんは、朝から酒を睡眠薬と一緒に一気飲みし、ほぼ1日、酒を飲んで寝る生活を続けた。2度、救急車で運ばれて入院もしたという。

 だが、恵理子は藤田さんを見捨てることなく、寄り添い続けた。お互い辛い時期を支え合い、約10年という時間を重ねた。「残りの人生はハワイで恵理子と一緒に暮らしたい」と告げられ、結婚の準備を進めていた矢先に、事件は起こった。

暴力からセックスが始まる生活の実態

 08年11月11日の東京地裁。体のラインがくっきりと浮き出るパンツスーツに黒いサラサラのロングヘア。目鼻立ちの整った顔立ちと、長身をさらに際立たせる姿勢の良さ。元芸能人が放つ華やかなオーラは法廷には不釣り合いで、傍聴席は一瞬静まり返った。傷害致死で起訴された恵理子の初公判だ。

 起訴状によれば恵理子は、199番通報直前、自宅マンションで藤田さんの左背部を、刃渡り9.8センチの果物ナイフで一回突き刺し、失血性ショックで死亡させたという。ところが罪状認否で恵理子は、こう述べた。

「記憶がなく、わかりません。私が、私自身で、大切な彼を傷つけること、絶対ありえないです」

 そして冒頭陳述では、二人の「SMプレイ」生活が明かされた。

「お互いにSM嗜好があり、以前からお互いに殴る蹴る等の暴力を振るった後、セックスに突入する、というパターンの性生活を続けていた。被告人はこのSMプレイを知人に対し『コミュニケーションみたいなものだ』と述べていた」

 実際、恵理子はこの事件前に頭部外傷と両手両足を打撲して全治10日間との診断をうけている。これまでにも、眼底出血、頬骨の骨折、顎にヒビ、携帯電話で頭を殴られぱっくり割れたこともあったという。

 他人には理解しがたい日常だが、そんな性生活を続けていた中で、事件は起こった。

ーー後編は1月5日公開

高橋ユキ(たかはし・ゆき)

高橋ユキ(たかはし・ゆき)

傍聴人・フリーライター。2005年に傍聴仲間と「霞っ子クラブ」を結成(現在は解散)。著作に『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社)『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(徳間書店)など。好きな食べ物は氷。

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Twitter:@tk84yuki

最終更新:2020/01/04 19:00
殺人犯との対話
関係性なんて2人にしかわからないよね

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