高橋ユキ【悪女の履歴書】

22歳年上の“スポンサー”との奇妙な「性生活」――元芸能人が告白した10年の歳月【元Vシネ女優・内縁夫刺殺事件】前編

2020/01/04 19:00
高橋ユキ(たかはし・ゆき)

世間を戦慄させた事件の犯人は女だった――。平凡に暮らす姿からは想像できない、ひとりの女による犯行。自己愛、欲望、嫉妬、劣等感――罪に飲み込まれた闇をあぶり出す。

第8回:元Vシネ女優・内縁夫刺殺事件

 東急多摩川線「鵜の木駅」は、早朝や夕暮れ時に地元客が行き交い賑わいを見せる、東京・大田区の小さな街だ。この駅前商店街近くのマンションから119番通報がなされたのは、2008年1月26日の早朝、6時40分頃のことだった。

「夫が背中をけがしている」

 まだ朝の賑わいを見せる前のひっそりした街を抜け、マンションに到着した救急隊員が部屋で見たのは、下半身は裸で血だらけでベッドに倒れている藤田秀則さん(仮名・当時53)の姿だった。その後、男性は失血性ショックで死亡した。女(当時31)は119番通報の際「午前5時ごろに背中を刺されて帰ってきた」と話していた。たしかに、商店街の途中にある中華料理店から現場マンションまで、約200メートルに渡り、血痕が続いている。

 ところが、マンションエントランスの防犯カメラに映る藤田さんはけがをしていない。マンションまで続く血痕とは――。また「夫」と言うが、22歳も離れて籍も入れていない。2人の本当の関係は――。さらに女の顔と体には殴られたような痕があり、頭部外傷と両手両足に全治10日間のけがを負っていた。暴力を振るわれた女性が男性を刺した事件なのか――。通報当初から、さまざまな疑問点が浮かび上がり、女性が元グラビアアイドルであることも男性週刊誌の関心の的となった。その事件の全容は、のちに東京地裁で開かれた公判で明らかになった。

Vシネ女優と「スポンサー」の年の差カップル

 119番通報した女・木崎恵理子(仮名)は身長172センチ、バスト90センチのEカップという抜群のスタイルと美貌を武器に、グラビアアイドルとして活動していた。写真集を3冊出し、99年から9本のVシネに出演したほか、テレビ出演も行うなど、精力的に芸能活動を行なっていたが、02年に卵巣膿腫を患ってから、芸能界を去り、父親の経営する会社で働くようになった。

 内縁関係にあった藤田さんとの出会いは、まだ恵理子が芸能界に身を置いていた20歳前後のころだ。藤田さんはこう恵理子に持ちかけた。

「スポンサーになろうか」

 勤務していた不動産会社を独立し、不動産会社や内装会社を設立して、羽振りのよかった頃だった。そして恵理子が22歳になる頃、二人は付き合い始めた。お互い両親が離婚しているもの同士であることから、身の上を話し合ううちに惹かれあっていった。また20歳以上年の離れた藤田は、逆に“グラコン”の恵理子には理想でもあった。かつて雑誌の対談記事で、彼女はこんな告白をしていたのだ。

「私、ファザコンじゃなくて『グラコン』(グランドファーザー・コンプレックス)なんですよ。祖父が海軍だったんですけど、その祖父が父親代わりで、だから結構年配の人と。父の年代だとまだ若いかなって」

 また別のインタビュー記事でも、グラコンぶりを語っていた。

「(セックスで)救急車を3回ぐらい呼んだことありますね。(全員別の50歳前後の男性で)相手が息しなくなって。(相手が上になった時と下になった時の)両方あったけど、上の時は『ウッ、重たい』って投げたらコロンってなっちゃったから、びっくりしちゃって。18(歳)のころかな。(救急車は)来たんですけど、その前に息を吹き返したから帰ってもらいました」

 こう無邪気に語る恵理子だったが、のちに彼女が卵巣嚢腫により体調を崩したとき、心の支えになったのは藤田さんだった。藤田さんには当時妻がおり、恵理子が3000万円で購入した、事件のあったマンションに週末だけ通うという“週末だけの半同棲”生活を続けていたという。地元では有名な年の差カップルだったようで、飲み友達らはこう証言する。

殺人犯との対話
関係性なんて2人にしかわからないよね

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