『テラハ』レビュー

【テラスハウスレビュー】ビビの「ブラ紐モロ見せ」に衝撃! 凌へのお色気作戦に見る強靭メンタル

2019/12/30 22:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

花の暴走が始まる(テラスハウス第27話)

 プロレスラーの花は、思いを寄せる凌が試合で足をケガしたため、昼食を作ることに。ただ、凌に「これからスーパーに行って作るね」と告げたのが午前11時半で、スーパーからの帰宅が午後1時15分。そこからさらに、豆腐ハンバーグという手の込んだものを作り始める。

 待ちきれなかったらしい凌は、足を引きずって「おなか空いたからオレも作っていい?」とキッチンに登場。ようやく出来上がって食べている最中にも、花は「凌さんが頑張ってるところを見て勇気もらってる人いっぱいいるだろうし、私もその1人だし。凌さんはバスケットボールを持ったスーパーヒーロー。だから、『情けない』とか言ってると、悲しくなっちゃう」と励ます。

 花は、凌がケガにより、テンションが落ちていることに気づかないようで、さらに「ペッペとか流佳くんには何も思わないことを凌さんには思う。モヤモヤする、凌さんに対して。このモヤモヤを解析したいから、手伝ってほしい」と好意を匂わせて追い込む。苦笑いで「わかりました」としか言えない凌……。

 花の“片思いで暴走しがちな女子中高生”感は、見ている側に自らの過去の黒歴史を思い出させる効果が絶大で、とにかく胸が痛くなるシーンだった。

ビビのお色気作戦(テラスハウス第27話)

 花の凌への思いを知りながら、女優志望のビビも凌にアプローチをしかけ始める。「すごい私の元カレに似てる! めっちゃ思い出すんだけど」と言ってみたり、ピンクのバスローブで朝食を食べたり、ニットをずらして肩とブラ紐をモロ見せして接近したりと、お色気作戦もいとわない。

 「肩、めっちゃセクシーになってるけど。大丈夫?」と凌が指摘しても、「ありがとう!」と言うだけで直さないところには、あざとさを超えた強靭なメンタルを感じる。

花、『人生パンク道場』片手に泣く(テラスハウス第27話)

 花は、楽しそうに話す凌とビビを見て、こらえきれず泣き出してしまう。気づいた快が優しく「どうしたの?」と声をかけるが、涙が止まらない。そのとき、花が手に持っていた本は作家・町田康氏の『人生パンク道場』(角川文庫)であった。

 公式サイトによれば、同書は老若男女のお悩みを町田氏がパンクに斬りまくるというお悩み解決エッセー。掲載されている悩みには、「顔がきれいだけれど、心がどす黒い女に、簡単に騙される男が許せない」という項目も。花は、そこが読みたくて『人生パンク道場』を買ったのだろうか……と思わずにはいられない。

最終更新:2020/01/09 17:31
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