インタビュアーが前のめりすぎ!

「あなたはバイセクシャル?」と聞かれたハリー・スタイルズの対応が素晴らしいと話題に

2019/12/18 19:27
堀川樹里(ライター)

気負わずサラリと回答

 これに対して、ハリーは「ん~? そういうことをこれまでに質問された? かな? そんな気はするけど。よくわかんないや。なんで?」と逆に質問。何がなんでもバイセクシュアルなんだとカミングアウトさせたいのか、インタビュアーは「なんで逆質問されるのですか?」と、しつこく食らいつく。

 ハリーは嫌なそぶりを見せることなく、「いや、本当に『なんで?』って思っているから。(自分のセクシュアリティを)隠したいとか、語るのをためらっているとかじゃないんだ。『答えたくない!』っていうわけでもない。『これは自分のことだから。あなたは関係ないでしょ』と突き放しているわけでもないんだけど」「ただ純粋に『そんなこと、どうだっていいじゃん』って思うんだ」と返した。

 なんともつかみどころがない回答だが、インタビュアーはめげずに「どうでもいいのなら、なぜヒントを出し続けているのですか? (新アルバム)『Fine Line』のジャケット写真は、ピンクとブルーを背景にして、マゼンタ色のシャツでアクセントをつけていて、まるでトランスとバイセクシュアルを象徴する旗のようですよね。素晴らしいことだと思いますよ。でも、世間の関心を引くために、ストレートの男性がLGBTQっぽさをちりばめているってことなら、話は別です。どうなのでしょう?」と畳み掛けるように質問。

 ハリーは、「関心を引くために、セクシャリティをあいまいにしているかってこと? それは違うよ」と断言。「自分が何を着たいかとか、どんなジャケット写真にしようかといったことは、コラボしたいと思う相手の観点で決める場合が多いんだ。明確な考えのもと、こういうふうに見せようと思ってやっているんだよ」と述べ、「個人的にセクシュアリティって楽しいものだって思うんだよね。正直なところさ、セクシュアリティについて、それ以上に考えたことなんてない」と素直な気持ちを明かした。

 執拗なまでにセクシュアリティについて聞かれたハリーだが、感情的にならず、自分の意見をしっかりと述べたことに、ネット上からは「さすが、トップアーティストは違う」と評価されている。

 ちなみにハリーがこれまで浮名を流したのは、キャロライン・フラック、テイラー・スウィフト、ペイジュ・ライフラー、ケンダル・ジェンナー、ネイディーン・レオポルド、カミラ・ロウら美女ばかり。ほとんどがモデルだが、人気ラジオDJのキャロラインは15歳年上だったことから「守備範囲が広い」「直感で恋愛を楽しむタイプなのでは」といわれている。

 前述の「Medicine」だが、ゲイとカミングアウトしているフィギュアスケーターのアダム・リッポンがこの曲について、「(セクシュアル・)ジャーニーの途中で、いろいろな経験をしてるって感じ」と分析。「若い子たちに『自分探しをしよう』というポジティブなメッセージを送っている」とたたえている。

 年齢を重ねるごとに中性的な魅力が増していくハリー。歌手だけでなく俳優としても活動している彼が、今後どのようなアーティストへと成長していくのか。実に楽しみである。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2019/12/18 19:52
ファイン・ライン
このジャケ写からそこまで読み取れないっての!
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