【連載】突撃!ズバリ教えて隊

サイゼリヤさん、2019年10月版の「間違い探し」ちょっと簡単になってませんか?

2019/12/13 21:00
有山千春(ライター)

「わざわざ調べるほどじゃないけど、なんか気になる」「知らなくても損しないけど、どうせなら覚えておきたい」……日常にあふれる“素朴なギモン”、ズバッと聞いてきました!

 学生時代はドリンクバーだけ注文して延々とおしゃべり、家族を持てば子どもと安心してゆっくり食事を楽しみ、老後はご近所の仲間たちとワイン片手にランチに興じる……。全世代の“憩いの場”として存在するファミリーレストランといえば、イタリアンワイン&カフェレストラン「サイゼリヤ」だろう。

 同店の“人気コンテンツ”といえば、キッズメニューに掲載されている「間違い探し」。昨年7月には、これまでの間違い探しをまとめた書籍『サイゼリヤのまちがいさがし』(新星出版社)が発売されたほどで、3カ月に1回更新される問題を楽しみにしているファンは多い。

 キッズメニューの表紙と裏表紙に書かれたイラストを比較し、10個の間違いを見つけるだけなのだが、これがとにかく難しい。筆者もサイゼリヤに行くと、料理が運ばれてくるまでの間に間違いを10個見つけようと挑戦するのだが、「え!? あと3個、どこ!? 全然わからないんですけど!?」とうろたえているうちに、「ミラノ風ドリア」が到着してしまう。結局最後は、間違い探しの熱狂的なファンのブログを見て、答え合わせをしている。

 しかし、今年10月に更新された問題で“異変”が起こる。ネット上に「今回の間違い探し、すごい簡単じゃなかった?」「普通に全部見つけられて逆に驚き……」「“キャベツとアンチョビのソテー”が出てくる前に全部見つけられる程度には簡単」といった声が噴出したのだ。筆者の実感としても、今回は難なく10個間違いが見つかってしまった。一体、なぜ急に難易度が下がったのだろうか。もしかして、「難しすぎる!」とかいう、空気の読めないクレームが入ったのか……? 気になったので、直接聞いてみた。

「サイゼリヤさん、2019年10月版の『間違い探し』ちょっと簡単になってませんか?」

サイゼリヤ総務部 広報担当者(以下、担当者) 難易度を下げようとは、特に意図していませんでした。「簡単だ」というご意見が多いのであれば、お客様の“間違い探しレベル”が上がってきているのかもしれませんね。次の問題は、少々難易度を上げる必要がありそうです。

――おお、なんと好戦的な答え! 難易度って、どのように調整しているんですか?

担当者 キッズメニューの間違い探しは、「料理を待っている間も楽しく過ごしていただきたい」と考えて作成しています。なので、大人が約15分で解けるレベルを想定しており、見つけやすいネタを7~8個、残りは少し難しいネタを入れるようにしていますね。何名かの社員に被験者になってもらい、実際に時間を測りながら調整する……といった形で社内で検証を重ね、問題を練り上げています。

 なんだこの、間違い探しにかける情熱は……!? サイゼリヤが“ファミレス”だということを忘れそうである。

――そんな練りに練ったネタを、よりスムーズに見つけるコツを教えてください。

担当者 お子さまのほうが早く答えを見つけることが多いんですよ。出題者の狙いを探るなど、“先入観”がないからかもしれませんね。ヘタな勘繰りはせず、純粋な目で見比べるのが、解答のコツかもしれません。

――純粋な目……大人が失いがちなものですね……。今後も間違い探しは掲載し続けますか?

担当者 今後も続けていく予定です。食事は料理だけでなく、“その場を楽しむ”ことも大事だと考えています。これはイタリア語で「La Buona Tavola.」といい、私たちがお客さまに体験していただきたい、豊かな食事体験のことをいいます。料理を待つ時間を楽しむことも、その一環。これを補助するツールとして、間違い探しで盛り上がっていただければ幸いです。

――ちなみに、過去から現在までで、最も難しかったのはいつの間違い探しですか?

担当者 次回の間違い探しが一番難しいと思います。お楽しみに!

 老若男女を夢中にさせる、サイゼリヤの間違い探し。過去最難問だろうと、次回も「ミラノ風ドリア」が運ばれてくる前の攻略目指すぞ~!
(有山千春)

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有山千春(ライター)

有山千春(ライター)

AV制作会社広報、実話誌編集者を経てフリーライターに。女性向けWebサイトや週刊誌等で執筆中。

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Twitter:@sansihumiko

最終更新:2019/12/13 21:00
サイゼリヤのまちがいさがし
担当者さんの“取材慣れ”具合にしびれた!
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