『おっさんずラブ』座談会【前編】

『おっさんずラブ』シーズン2に腐女子たちが物申す! 「BLタブーを犯した」の意味とは?

2019/12/13 18:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)公式サイトより

 いよいよクライマックスを迎えようとしている連続ドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)。同作は、男性同士の恋愛を描くボーイズラブ(BL)作品で、社会現象になるほどの大ヒットとなった2018年4月期『おっさんずラブ』のシーズン2なのだが、制作発表当時から、一部ファンの間で物議を醸していた。

 というのも、『おっさんずラブ』(以下、シーズン1)は、「天空不動産」の社員である主人公・春田創一(田中圭)が、部長である黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と後輩の牧凌太(林遣都)に恋心を抱かれ、最終的に牧と両想いになって結ばれるというハッピーエンドを迎えたものの、『おっさんずラブ-in the sky-』(以下、シーズン2)では、舞台や設定、キャラクター、そしてキャストまでもが大幅変更に。春田と黒澤という役柄は残り、田中、吉田も続投しているが、牧と彼を演じる林は姿を消し、舞台も「天空ピーチエアライン」にチェンジ。CAの春田をめぐり、キャプテンの黒澤と副操縦士の成瀬竜(千葉雄大)、整備士の四宮要(戸次重幸)が四角関係を展開するというストーリーになったのだ。

 これに、春田と牧の物語を愛していた一部ファンは激高。放送前から「私の大好きな『おさラブ』がなくなってしまった」「天空不動産の春田と牧の続編が見たかったのに」「シーズン2は、ほかのドラマとして放送してほしい」などの悲痛な声がネット上に噴出し、放送が始まると、一部から内容自体にも批判が飛び交うようになった。果たして、彼女たちは、何に憤り、悲しんでいるのか――今回サイゾーウーマンでは、シーズン2に物申したいという3人の女性に集まってもらい、座談会を開催。この3人は「腐女子」というバックボーンを持ち、この炎上の原因は「BL作品としての“タブー”を犯したこと」と持論を展開する――。前編では、シーズン1大ヒットの理由をあらためて考察してもらうとともに、なぜシーズン2で一部ファンが大荒れになったのか、話をしてもらった。

【座談会参加者】
Aさん:中学時代から2次元、3次元問わず愛好。田中圭の顔が三度の飯より好き。しかし、シーズン2での春田に「イライラが止まらない」。
Bさん:林遣都の演技力に魅せられてシーズン1のファンに。過去に『おそ松さん』(テレビ東京系)にどハマりしていたが、シーズン2で熱が冷めた経験があり、「またこのパターンか」と嘆いている。
Cさん:BLも少女漫画も大好き。牧と春田の関係性に萌えていたが、シーズン2の成瀬と春田には「心がまったくなびかない」と漏らす。

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