女のための有名人深読み週報

木下優樹菜は、「ヤンキー道の原点」に帰るべき―― “タピオカ騒動”で活動自粛に思うこと

2019/11/21 21:00
仁科友里

「いいヤンキー」を貫くなら、お金を使うべきだった

 まぁ、妥当な判断だと思われるが、ここでまた木下にとって不利な情報が出てくる。木下はインスタグラムで謝罪した日に、店長に「今回の件については、お店のことも含め『お互いに誹謗中傷をしない』、『お互いに、第三者に話をしない』ということで解決させていただけないでしょうか?」と依頼するダイレクトメッセージを送っていたという。

 しかし、店長からすれば、一方的に文句をつけてきた人の和解案を受け入れる筋合いはないだろう。このダイレクトメッセージは関係者を経て、『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)に渡り、木下がこの炎上を必死に鎮火させようとしていることがバレてしまった。

 今回のトラブルの原因は、木下の早合点と一般人を下に見ていたことにあるのではないだろうか。人気芸能人と一般人では社会的影響力が違いすぎるので、一般人を軽んじても仕方ないが、現代にはSNSがあるということを忘れてはならない。SNSがあれば、週刊誌が相手にしないような人でも、自分の言い分を世間に訴えられるし、SNSは往々にして、立場の弱い人の告発の方が支持される傾向がある。SNSの時代に「ナイショ」は通用しないと思った方がいい。

 「いいヤンキー」を貫く気持ちがあったなら、お金を使うべきだったのではないだろうか。大事な姉のために、自分が出資して店を出してやるとか、今回のトラブルに関しても、早々に弁護士を立てて、先方に“お気持ち”を渡せば、事態は変わっていたかもしれない。少なくとも、弁護士が入れば、情報が洩れることはなかっただろう。

 「週刊女性」(主婦と生活社)によると、ヤンキーの先輩・飯島はホストと交際し、彼のために億ションやベンツなど3億円もの金額を貢いだそうだ。結局別れてしまったが、好きなもののためにカネを惜しまないのが、ヤンキー女の心意気なのかもしれない。謹慎中の木下は、もう一度ヤンキー道の原点に帰ることを考えてはどうだろうか。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

最終更新:2019/11/21 21:00
ユキナ育。/木下優樹菜
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