ヘレナ、クリスティー、リンダ……90年代を代表するスーパーモデルの今！

リンダ・エヴァンジェリスタ1
　「1万ドル（約108万円）以下のオファーではベッドから起きない」という名言を残したリンダ。ロングヘアーが主流だった時代に、ベリーショートで勝負に出た彼女は、髪の色をカメレオンのようにころころと変えて人気を博した。高級ブランドのランウェイや広告に引っ張りだこで、数多くの雑誌の表紙も飾った。ジョージ・マイケルの「Freedom！90」「Too Funky」のミュージックビデオ（以下、MV）にも出演し、その美しさに誰もがため息をついた。

リンダ・エヴァンジェリスタ2
　22歳の時に大手モデル事務所「エリート・モデル・マネジメント」の社長と結婚したが、6年で破局。サッカー選手やモデル、実業家と浮名を流し、2006年にフランスの富豪フランソワ・アンリ・ピノーの子を出産。41歳で未婚の母になった。98年にモデルを引退したが、その美しさは年齢を重ねても健在で、近年復活。12年、カール・ラガーフェルドがシャネルのアイウェア広告に彼女を抜てきしたことも記憶に新しい。15年にはモスキーノの新フレグランスのキャンペーンモデルを務めた。

ナオミ・キャンベル1
90年代のスーパーモデルブームを牽引してきたナオミは、ジャンニ・ヴェルサーチなど大物デザイナーたちに愛されてきた。マドンナらセレブ友達も多く、マイケル・ジャクソンのMVではセクシーに体をくねら設定ながら彼を挑発する姿を披露し、話題を集めた。49歳になった現在でも、ファッション業界の第一線で活躍している。

ナオミ・キャンベル2
近年はモデルだけでなく、人気ドラマ『Empire／エンパイア 成功の代償』などに出演する女優としても知られてきた。元プロボクサーのマイク・タイソン、俳優レオナルド・ディカプリオ、ロシアの大富豪ら超大物セレブたちと浮名を流し、最近も12歳年下のラッパーのスケプタと交際したり、23歳年下のアイドルグループ「ワン・ダイレクション」のリアム・ペインともウワサになったりと恋愛面でも現役だ。

クリスティ・ターリントン1
　リンダ、ナオミと共に頂点を極めたスーパースターモデル「トリニティ」の一角だったクリスティ。乗馬をしているところをスカウトされ、14歳でモデルになった彼女は、高級ブランドや数多くの化粧品会社の広告塔を務め、「究極の美女」と呼ばれるようになった。

クリスティ・ターリントン2
　スーパーモデルブームが終わりに近づくとニューヨーク大学に入学し、首席で卒業した才女。2003年に俳優・映画監督のエドワード・バーンズと結婚。子どもを2人出産してからも学習意欲を高く持ち、コロンビア大学で公衆衛生学修士号を取得。世界中の女性が安心して出産できる環境を作りたいと、ドキュメンタリー映画を製作し、慈善家としても活動している。

シンディ・クロフォード1
　口元のほくろがセクシーで、ゴージャスな美女として人気を博したシンディ。健康的なボディで世界中の女性たちの支持を受け、彼女がインストラクターを務めたフィットネスビデオは飛ぶように売れるなど、社会現象にもなった。1991年には俳優リチャード・ギアと結婚。4年で離婚し、98年にモデルだったランディ・ガーバーと再婚して、一男一女を出産。娘カイア（18）はモデルとして活躍しており、16年に母娘でフランス版「VOGUE」の表紙を飾ったことも。

シンディ・クロフォード2
　スキンケアブランド「Meaningful Beauty」を立ち上げた実業家としても知られるシンディは、今もモデルとして活躍。著名な写真家ラッセル・ジェームズの写真集では、53歳にしてヌードに。20歳になる息子プレスリーもモデルとして活動しており、美形ファミリーとして注目を集めている。

クラウディア・シファー1
　90年代のスーパーモデル全盛期、シャネルの顔として活躍したクラウディア。ドイツ出身の彼女は、同じくドイツ出身のカリスマ的デザイナー、カール・ラガーフェルドに愛され、彼のミューズとなった。現在は、慈善家、実業家として活躍。17年にドイツのコスメブランド「ARTDECO」とコラボし、メイクアップコレクションを発売している。

クラウディア・シファー2
　私生活では、02年にイギリス人映画プロデューサーのマシュー・ヴォーンと結婚。3人の子どもをもうけ、イギリスの指定建造物であるコールドハム・ホールという大豪邸に住んでいる。モデル全盛期時代の体形を維持し、今も有名誌にモデルとして登場している。

タチアナ・パティッツ1
　ジョージ・マイケルの「Freedom！90」MVでは、セクシーにタバコをくゆらせていたタチアナ。17歳でモデルを始めた彼女は、ショーン・コネリーとウェズリー・スナイプスの主演映画『ライジング・サン』（1993）に出演するなど、女優としても成功を収めた。中年になり体重が増えてからは、イタリアのプラスサイズブランド「Marina Rinaldi」のモデルとして活動している。

タチアナ・パティッツ2
私生活ではシングルマザーとして、カリフォルニア州マリブで息子と馬4頭、犬4匹、猫2匹と暮らしている。仕事よりも息子との時間を大事にしたいと、マイペースにに日々を送っている。

ステファニー・シーモア1
　スーパーモデルの中でも、妖艶さでは彼女の右に出る者はいないと称されたステファニー。14歳でモデルを始めた当時から男をとりこにする魅力を持ち、17歳の時には所属していた「エリート・モデル・マネジメント」の社長と不倫同棲。その後、無名のギタリストと結婚し、息子を出産するが、すぐに離婚。シングルマザーになった彼女は、当時超イケメンだったロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」のアクセル・ローズと交際を始め、婚約したものの破局。その後、俳優のウォーレン・ベイティやチャーリー・シーンとも浮名を流した。

ステファニー・シーモア2
　既婚者だったメディア王ピーター・ブラントと交際を開始し、3人の子を出産。ピーターとは95年に結婚し、離婚の危機を乗り越えながら今も夫婦でいる。長男はアーティスト、次男、三男はモデルとして活動する傍ら、ユニセックスなコスメブランドを立ち上げるなど実業家としても活動している。

ヘレナ・クリステンセン1
　デンマーク出身のヘレナは、ミス・ユニバースのデンマーク代表に選ばれたことがきっかけで、モデルの仕事をスタートさせた。母親がペルー人でエキゾティックな顔立ちをしていた彼女は、たちまち人気モデルとなり、高級ブランドのキャンペーンモデルに抜てきされる。光の加減により虹色に色が変わる瞳は貴重がられ、数多くの雑誌の表紙を飾った。もともと写真の仕事に興味があり、フォトグラファーとしても活動。ほかにも雑誌「NYLON」の編集者、DJ、慈善活動家として幅広い分野で活動している。

ヘレナ・クリステンセン2
　歌手クリス・アイザックの「ウィッキッド・ゲーム」MVでエロチックなラブシーンを演じて話題騒然となった彼女は、恋多き女性。ロックバンド「INXS」のマイケル・ハッチェンス、レオナルド・ディカプリオ、オーランド・ブルーム、ジョン・ボン・ジョヴィ、ヒース・レジャーらと浮名を流している。ドラマ『ウォーキング・デッド』で知られるノーマン・リーダスとは1993年から交際し、99年に息子を出産したが、04年には破局。50歳になった今も躊躇することなく脱げるプロ意識の高いモデルとして人気を集めている。

エヴァ・ハーツィゴヴァ1
　キャンペーンモデルに抜てきされたワンダーブラの広告で注目され、「マリリン・モンローの再来」と世界中を騒然とさせた、チェコスロバキア出身のエヴァ。彼女のほうが目力が強いが、マリリンを連想させる衣装やポージングで一躍人気モデルとなった。今もモデルの仕事を続けており、5年前のシューズブランド「ブライアン・アトウッド」の広告では、モンローの主演作『女房は生きていた』を模したプロモーションビデオで、再び話題を集めた。

エヴァ・ハーツィゴヴァ2
　私生活ではボン・ジョヴィのドラマー、ティコ・トーレスと結婚したが、1年で離婚。その後、まだ若かったレオナルド・ディカプリオと交際し、美男美女カップルだと話題になった。2001年からはイケメンなイタリア人実業家と交際しており、3人の息子も出産したが、「結婚はこりごり」と事実婚のままでいた。しかし2年前に気が変わったのか、突然婚約。いつまでもラブラブな美形カップルだと羨望のまなざしで見られている。

エル・マクファーソン1
　1980年代から活躍し、スーパーモデル黄金期の下地を作ったオーストラリア出身のエル。名門シドニー大学で法律を勉強していたという才女で、学費稼ぎのためにモデルの仕事をしたところ、たちまち売れっ子に。女優としても活動し、人気ドラマ『フレンズ』にゲスト出演をした時には大きな話題となった。

エル・マクファーソン2
　最初の夫は写真家で、彼との仕事でモデルとして高く評価されるようになったが、結婚3年目の89年に離婚。その後、投資家で大富豪の男性との間に2人の子を産むが、破局。13年に不動産開発業を営む億万長者と再婚したが、17年に離婚した。最近では、子どもたちが美形に育っていること、自身も全盛期の頃の体形を維持し続けていることで注目を集めている。