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吉岡里帆がインスタ批判に丁寧なレス 「嫌われる女」のレッテルが消える日

2019/10/28 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 吉岡は今月25日、Instagramで同日21時から生放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演することを報告。出演中の連続ドラマ『時効警察はじめました』(テレビ朝日系)の主題歌を担当する椎名林檎の応援としての参加であった。

 ファンからは「楽しみです!」といった好意的なコメントが寄せられたが、中には「時効警察では主役でもないのに、Mステまで番宣ねじ込みすぎ」「何も知らない人はあなたが主演だと勘違いするし、時効警察ファンは泣くと思う」「Mステは生放送なのでせいぜいいつもの空気を読まない言動は謹んで頂きたいです」と、否定的なコメントをするユーザーもいた。

 『Mステ』への吉岡の出演は、あくまでもテレビ朝日が局として番組宣伝のために決めたことだろう。吉岡を責めることはお門違いだろう。

 多くの芸能人はSNSにアンチコメントが寄せられても無視することが通例。また、外野から「スルーできないならSNSをやるべきではない」との意見も少なくない。しかし吉岡は、このユーザーコメントに返信した。

<わかりました。嫌な思いをされないように気をつけて出演させて頂きます。
皆様お忙しいので、沢山の方にドラマを見て頂くために後輩が番宣をするのはとても大切な仕事です。そこだけは分かって頂けると幸いです。
時効警察においての役割は全て台本に書いてあります。
心を込めて作品に参加させて頂いています。
どうかどうか想いが伝わりますように…
失礼致します>

さらに『Mステ』終了後にも、吉岡はこのユーザーに追加で返信をしている。

<先程本番が終わりました!
緊張しました。
どうしても椎名林檎さんへの愛があふれ空気は読めていなかったかもしれません…
だって好きで好きで仕方ないアーティストさんですから!!
もう溢れました。
好きを伝えるのもまた自由。>
<だから私は○○さん(ユーザー名)の表現の自由もまた大切な一意見だと思っています。
現に確かに、今朝言葉を受けて今日のドラマに対してのコメントには「続編の新キャラクターです」と伝えなきゃなと思いました。
それほど、その日の想いや言葉、言動に人は影響されるものです。
出来るだけ真剣にこれからも自分と関わって下さる方に向き合っていこうと改めて思いました。
勿論出来る事、出来ない事あります。そこは不甲斐ないですが…
ガンバリマス>

吉岡里帆に重ねられた悪いイメージ
 吉岡里帆は、たびたび「女に嫌われる女」の代名詞のような扱いを受けてきた。「不思議ちゃんを演じている」「男に媚びている」ように見えるということから、一定数のアンチも存在するようだ。

 今月3日に放送された『FNSオールスター秋の祭典 新ドラマ対抗“生”クイズバトル! メジャーランド』(フジテレビ系)では、吉岡に対するマイナスなイメージVTRが流れ、物議を醸した。番組では街頭インタビューを通じて、出演芸能人たちの世間的なイメージを紹介。吉岡に関しては、彼女のことを馬鹿にするようなコメントが多く編集されていた。

<牛肉と豚肉の違いがわからなそう>
<勉強あまりしなそう>
<漢字が分からなそう。ぎょうにんべんとにんべんの違いが分からなそう>
<宇宙人と交信してそう。『私、ナントカ星から来た~!』みたいな(ことを言いそう)>

 この意見を直接聞かされた吉岡は、<世間の方の『宇宙と交信できそう』とかっていうのは意外過ぎて、そういうふうに見られるのも悪くないなと思いました。嬉しかったです、いろんなイメージがあって>と気丈なコメントを残したが、傷ついたであろうことは想像に難くない。

吉岡里帆に向けられるイメージは合っているのか?
 しかし、吉岡里帆があてはめられた「女に嫌われる女」という型は、彼女にふさわしいものだろうか。「不思議ちゃんを演じている」「男に媚びている」といったイメージが、彼女を正確に表しているといえるだろうか。

 吉岡がバッシングを受けるようになったきっかけのひとつは、シンガーソングライター・吉澤嘉代子との対談で、水着グラビアをやっていた時代の心情を吐露したことだった。

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 吉岡は、この話をするとファンでいてくれた人が怒り、「応援している人をバカにしてる」という手紙が送られてきたこともあるとしながら、怯まず丁寧な言葉で本音を伝えている。

<あの時間もある種、文字通り切り売りの時間だったんです。だって私は水着姿なんて絶対出したくなかったし、両親からも、『本当に結婚するような人にしか見せちゃだめ』という教育を受けてきたから。それを、全国区の、ワンコインで買える週刊誌で披露して、1週間後には廃棄処分されて。こんなに脱いでも、翌週には別の女の子のことを見るんだろうなと思うと、自分のその『旬すぎる時間』みたいなものがすごく辛かったです>
<やりたくないというのは私の偽れない本当の気持ちで、でも、そう思いながらも脱ぐことに意味があると思っていました。嫌なんだけど、自分の夢をつかむために、それをやってほしいと求めてくれる人がいる以上、その人たちに応えるのが私の生き方だということに抗えなかったんです>

 この対談記事に反応し、「グラビアを馬鹿にしているのか」などと憤る声がネット上では目立ったが、彼女が「本音では当時、水着の仕事をやりたくはなかった」と振り返ることは、他のグラビアアイドルやその仕事に関わる人々を馬鹿にしていることとイコールではない。

 彼女は「芸能人とはそういうもの、業界はそういうところ」と流されて空気に染まらず、自分が抱いていた不安や悲しみを表明しただけだ。しかも、できる限り誤解を生まないように言葉を尽くしている。それでも曲解して彼女を叩く読者もいるわけだが、それはもう彼女の責任に依るところではないだろう。

 冒頭のアンチへの返信からも、吉岡の批判的な意見にも真面目に向き合おうという姿勢が感じとれる。そうやって向き合うことで疲弊もするだろうが、同時に彼女を支持する人も増えていくのではないか。吉岡里帆へのマイナスなイメージは、徐々に消えていくかもしれない。

最終更新:2019/10/28 20:00
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