【連載】オンナ万引きGメン日誌

「このくそババア!」鬼嫁にブチギレられた“万引き老婆”……Gメンとの再会で恨み節炸裂!!

 こんにちは、保安員の澄江です。

 いままで多くの万引き犯を捕まえてきた私ですが、印象深い被疑者や現在取り扱っている常習者を除いては、そのほとんどを記憶に残していません。日々、さまざまな土地の現場を巡回しているので、自分の手で捕まえた犯人はおろか、お店や警察の担当者の顔を覚えるだけでも大変なのです。年齢のせいか、最近は記憶力が低下したのか、日常生活における物忘れも増えてきました。「貯金」(限りなく被疑者に近い不審者のこと)に対する反応も鈍くなってきており、犯行の瞬間を記憶するので精一杯の状況のようにも思えます。年を追うごとに視力も悪くなっているので、確実な現認が取れなくなった時が引退するときだと、心に決めている次第です。

 しかし、捕まえられた側からすれば、私の顔は忘れられないのでしょう。私の声かけをきっかけに、多額の罰金を支払ったり、刑務所に行くことになった人などは、なおさらのこと。なかには報復願望を持たれている方もおられるようで、過去には捕捉現場となった店舗内で捜索され、追い回してくる人もいました。今回は、拘置所から出てきた被疑者との望まぬ再会について、お話ししていきたいと思います。

「あら、あなた。こんなところで会えるとは思わなかったわ……」

 うっかり体調を崩してしまい、かかりつけの病院で診察を受けるべく待合室で待機していると、見知らぬ老婆から声をかけられました。あまりに痩せ細った体は、骨と皮だけで構成されているような雰囲気で、全体的に鳥をイメージさせます。

(見たことある人のような気もするけど、誰だっけ……)

 痩せこけた「湯ばあば」のように微笑む老婆を前に、愛想笑いを浮かべて記憶を辿ってみますが、まるで思い当たりません。すると、全てを察したらしい老婆は、いやらしくほくそ笑みながら言いました。

「あんた、まだ、あのスーパーでやっているのかい?」
「え?」

 鼻を掻きながら上目使いに言う老婆の顔は、憎悪に満ち溢れている感じで、背筋に悪寒が走ります。魔女のように尖った鼻を掻く老婆の皮張った手と、馴染み深い現場の店名をヒントに記憶を辿ってまもなく、この老婆が事務室で大声を出しているシーンを鮮明に思い出しました。

万引き家族
あたちも舟木一夫似のお医者様にときめいたわ!

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