高橋ユキ【悪女の履歴書】

殺人の手付金は水晶1000万円――裕福な“箱入り娘”が心酔した教祖【板橋・占い師グループによる射殺事件:前編】

2019/10/13 18:00
高橋ユキ

母親から月に50万円の金を無心

 弟を亡くした両親から溺愛されて成長した友子は、1984年に、24歳で電子機器製造株式会社で役員を務める男性と結婚。2人の男の子に恵まれた。だが、家庭をもうけても、子ども時代と同じように、贅沢な生活を続ける。東京・渋谷区の一等地に自宅を構え、毎年家族で海外旅行に行き、息子2人を私立の名門幼稚園に入園させた。塾にも熱心に通わせ、大学までエスカレーター式の超有名小学校を受験させ、ベンツで送り迎えする日々を送る。

 こうした費用は、彼女がかつて子どもだった時と同じように、友子の両親が負担し続けていた。丸山さんに隠れ、母親から月に50万円の金を無心し続けていたのだという。

父との断絶で遺産相続に焦り――「相続から排除されてしまう」

 しかし、そんな甘えた生活は永遠には続かなかった。事件の3~4年前、友子の夫が役員を務めていた会社が倒産し、多額の借金を抱えることになったのだ。友子は躁鬱状態となり、親戚に会っても挨拶すら交わさなくなっていく。この頃、友子の実母が具合を悪くしたこともあり、丸山さんから「一緒に住んでくれ」と頼まれたが、友子は事も無げにこう言い放った。

「板橋は田舎臭くさいからイヤ」

 父と娘の関係に亀裂が入ったのはこの時だった。丸山さんは、それまで大目に見ていた金の無心を断るようになり、故郷である新潟県内に所有していた土地やビルを、自身の弟と甥に譲るという内容の遺言書を作成。甥との養子縁組を決めた。

 焦る友子。ちょうどその頃、渋谷のエステティックサロンで知り合い、親しくなっていた吉川にこう訴えたのだった。

「お父さんが勝手に、甥との養子縁組を決めて、遺言状も作ってしまった。このままでは私も母も遺産相続から排除されてしまう」

 さらに「お父さんの会社の金庫に一億円あるのでそれを払うから」と、あろうことか父の殺害を依頼したのである。友子は、子どもの進学について吉川に相談したことがあり、それ以降は信頼しきっていたという。殺害の“手付金”として、水晶玉の購入代金1000万円を「グループ向日葵」に支払った。こうして、吉川の指示を受けた渡辺ら実行犯グループが暗躍し、丸山さんは殺害されてしまった。
(高橋ユキ)

――後編は10月14日公開

最終更新:2019/10/13 18:00
聴く 話す ほめる 稼ぐ 占い師のお仕事
突然の香取慎吾に衝撃

サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

殺人の手付金は水晶1000万円――裕福な“箱入り娘”が心酔した教祖【板橋・占い師グループによる射殺事件:前編】のページです。サイゾーウーマンジャニーズ(SMAPTOKIOKinKi KidsV6NEWS関ジャニ∞KAT-TUNHey!Say!JUMPKis-My-Ft2Sexy Zone)の最新ニュースのほか、ここでしか読めない裏芸能ゴシップなどをお届けします。女性誌レビューコラムインタビューなども充実! 悪女の履歴書高橋ユキのニュースならサイゾーウーマンへ!

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ