“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第477回】

ジャニーズ帝国の“終焉”とともに衰退するマスコミのジャニーズ報道

2019/10/01 21:00
神林広恵

終焉がささやかれるジャニーズ帝国

 ほかにもジャニーズネタは盛りだくさんなのに、どれもこれもショボイ。たとえば台風で被災した千葉県での炊き出しをした嵐・松本潤だが、ジャニーズのボランティアの先駆けはSMAP、そしてキムタクで、今回撮影で駆けつけられなかった千葉出身のキムタクが松潤らにその思いを託したという記事。美談にしても、ショボイ。また嵐が天皇夫妻の奉祝ライブに出演する話をトップにもってきた「女性セブン」も同様だ。会場はどうなるのかとか、抽選に漏れても、どこぞのホテルやレストラン、公園から嵐のパフォーマンスが見られるかなどを、かなりの力を入れてやっている、しかもマップつき(笑)。ただ「セブン」には、嵐が抜てきされた背景にジャニー喜多川氏と山東昭子参議院議長との関係が指摘され、さらにジャニーズ事務所と安倍晋三首相との関係が“さらり”とではあるが書かれてあった。この辺をもっと掘り下げてもらいたかった。

 他もタイトルを見ればわかるように、ネットですでに話題になったり、テレビでの発言を紹介して無理やり話題を広げただけだったり。

 SMAPが解散し消滅し、嵐も活動休止、次々と大物退所者も出て、そしてジャニー喜多川氏が逝去。ジャニーズ帝国の終焉がささやかれているが、同時にそれを報じるマスコミのネタもしょぼくなるということか。

 3位は、そうきたか! というネタだ。世襲議員でもある小泉進次郎と滝川クリステルの結婚、そして閣僚入りした途端、進次郎の“薄さ”が話題になっている昨今、その話題に「セブン」がDAIGOをぶつけてきた! 

 いまだ進次郎嫌いが健在と言われる安倍首相だが、その対抗カードとしてDAIGOを念頭において周囲にも出馬について意見交換しているというのだ。確かにDAIGOは竹下登元首相を祖父に持つなどバリバリの政治家一族。しかも「セブン」はDAIGOの政治家としての素養、能力を高く、高く評価するのだ。

 なるほどね。実際、今から3年前にDAIGOが北川景子と結婚した際にも、その好感度がすさまじくアップ、政界出馬説が取りざたされたこともあった。そして今度は進次郎の対抗馬にだって。面白いけど、もし現実化したら悲しいかも。DAIGOのキャラが封印されそうで。しかもDAIGOの一族には曽祖父にまつわる八つ墓村を彷彿とさせる悲話や、竹下登の金権、利権問題に絡んだダーティな疑惑がけっこうあるから。そうしたこととも無縁ではいられないだろう。

 でも、進次郎の対抗馬にDAIGOっていう切り口はネタとしては面白いと思う。もちろん実現するかどうかは別として。

最終更新:2019/10/01 21:00
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