角川慶子の「シロウトで保育園作りました」最終回

家庭では限界がある! 9月から私立小お受験対策の「幼児教室」をオープンし、悩む母親をサポートします

2019/08/24 17:00
角川慶子

「引退しよう」と思っていたのに……

 始業からの8年の間には、産休を取って復帰したスタッフがいたり、女の社会のため人間関係で辞めるスタッフがいたり、体調不良で休んでいると思いきや、ディズニーランドに行っていることがインスタグラムでバレてクビにしたスタッフがいたり、超がつくモンスターペアレントがいて園長補佐がボロボロになったり……。社員が何かしでかすようなトラブルは一切ありませんが、いろいろそれなりにありました。すべて初めての経験で、その場その場でなんとか対処し、スタッフに助けられて、やってこられたという感じです。

 つらいことがあると「辞めよう」「縮小しよう」といつも考えてしまいましたが、気づいたら業務拡張していて、自分でも驚きです。近い将来だと「お受験希望者全員合格」が目標ですが、正直いつまで現役でいれるかわかりません。でも、まだまだ働けます。必要とされています(たぶん)。

 今年は、夏休み0日で終わろうとしているし、産休から復帰する先生が戻るまで1日も休めなしいし、お教室も始めたから週休1日になってしまったけど、結局、園児のことが大好きでたまらないんですよ。心配だから休みを削って勉強させたくなっちゃうんです。「きっとこの子たち家でやらないし、だとすると確実に落ちるな」と思うと、なんとかさせたくなってしまいました。引退したいと言いつつほんとバカですね(笑)。

 この連載をきっかけに、たくさんの方が入園されました。8年間、お読みいただきまして本当にありがとうございました。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2019/08/24 17:00
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