角川慶子の「シロウトで保育園作りました」最終回

家庭では限界がある! 9月から私立小お受験対策の「幼児教室」をオープンし、悩む母親をサポートします

2019/08/24 17:00
角川慶子
家庭では限界がある! 9月から私立小お受験対策の「幼児教室」をオープンし、悩む母親をサポートしますの画像1
新事業「角川お受験研究所」の初日の様子です。今回受講された方にたくさん翌月のご予約をいただきました。なんとかやっていきます

 8年続いたこの連載が今回で終了になります。

 素人で始めた「駒沢の森こども園」でしたが、いまでは姉妹園「衾の森こども園」、ベビーシッター事業の「森のナーサリー」、そして9月には幼児教室「角川お受験研究所」をオープンすることになりました。

 「我が子のために質のいい保育園を作ろう」と必要に迫られ、ただこれだけの理由で事業を始めました。我が子のお受験経験から、これまた必要に迫られ「(親が)働きながらお受験に挑戦」という方向にいきました。子どもが小さい時は、「たくさん遊ばせてくれる保育園」でいいのですが、年少からは「学べる場所」が加わるといいなと思い、変化していきました。

 前年度から完全に受験寄りになり、園に有名私立小学校の先生をお招きして説明会を行ったり、畑を借りて種まき→お世話→収穫→加工を行い、お受験の常識問題対策(季節の野菜、花と実を覚えるなど)を実地で行うようにしたり、ペーパー対策専任の先生にほぼ毎日来ていただいています。気づいたら年少さん以上のクラスでは、ほぼ全員ペーパー対策を行っている状況です。勉強するテーブルが足りないので、時間差で行っています。

 また、9月から「文字の勉強時間」を作ることにしました。お受験対策をしている子は、文字を自然に覚えられるのですが(娘もそうで、ひらがなカタカナで苦労したことはありません)、保育士のひとりが「ひらがなカタカナを時間を作って教えたい」と言ってくれたので、実験的に行ってみることになりました。

母親一人が背負い込まなくていい

 4月から私自身が園児に教えることが増え、年中・年長の危機的状況(集中力、粘り強さなし、とにかく雑)を目の当たりにしました。家庭でのサポートの限界を知っているので、平日や土曜日週1回のお教室(中には大手と個人の教室へ通われている子もいますが) では、到底有名校には合格できません。家でできない子は、「連れてきてくれれば教えます」ってことで保育園が営業していない日曜日に幼児教室を始めることにしたのです 。これまた急遽、必要に迫られてです。

 お母さんが教えると、どうしても語調が強くなり、最後は子どもが泣いて終了といった話をよく聞きますし、私もそうでした。「こんなこともできないの!」と怒りたくなるのです。自分で背負い込まず、他人にお願いしたらどうでしょうか。そんな発想から、先生自身が小学校お受験経験者、もしくはお子さんをお受験させて有名小学校に合格させている方に限定し、幼児教室をスタートすることになったのでした。教材もたくさん用意がありますが、家で消化できないほかのお教室の宿題などにも対応し、復習メインの内容です。負担にならない金額設定をし、受験まで毎週続けていただけたらと思います。

 実は先日、プレオープンを行いました。まだサイトなどがない状況なので、弊社の園に通われている方限定。1コマ50分のレッスンでも年中さんは集中できるようでした。むしろ、時間が足りない感じです。50分2コマを連コマで取った子はちょうどよく、飽きないで終わることができました。お母様たちいわく、「家で100分なんて絶対無理」とのことでしたが、勉強する雰囲気なので集中できたようです。今後は驚異の合格率と言われている、「アンテナプレスクール」(園と提携)のグループレッスンも行う予定ですので、復習以外にも行っていく予定でいます。

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