海外でハメはずしちゃう系の人々

殺人、わいせつ行為、薬物所持……海外でトラブルを起こした大物セレブたち

2019/08/31 19:00
堀川樹里

オジー・オズボーン

殺人、わいせつ行為、薬物所持……海外でトラブルを起こした大物セレブたちの画像2
左がシャロン、右から2人目がオジー

 ビートルズ同様、イギリスの国民的ロックバンドとして名高い「ブラック・サバス」のボーカルで、奇抜な言動で知られるオジーは、1982年2月19日、ツアーのために滞在していたテキサス州サンアントニオ市で逮捕された。

 彼は18日夜、いつものように大量の酒を飲み、スッポンポンに。「泥酔状態で外に出たら、きっと問題を起こして警察沙汰になる」と感じた、マネジャーで後に妻になるシャロンは、オジーの服を隠した。しかし、オジーはシャロンのドレスを着て外出。テキサス独立戦争にまつわる歴史遺産・アラモ砦をがれきだと勘違いし、放尿。公共の場で立ちションベンしたこと、泥酔状態だったことから逮捕されたのだった。

 19日夕方には、シャロンが40ドル(約4200円)の保釈金を支払い、釈放された。その夜、予定通りコンサートを行い、MCで「ションベンしたら捕まっちゃった」と自慢までしていた。

 その後、有罪になったオジーは、市が保有する施設でのライブ活動禁止処分を受けて深く反省。93年に関連する団体に1万ドル(約105万円)を寄付したことで、処分を解かれた。オジーは15年にドキュメンタリー番組『Ozzy & Jack’s World Detour』で、息子のジャックと共にアラモ砦を訪問。改めて謝罪している。

キース・リチャーズ

結成から57年たった今も現役で活躍するイギリスの伝説的バンド「ローリンズ・ストーンズ」のギタリスト、キース・リチャーズ。薬物・アルコール依存のイメージが強いが、断薬を決意したきっかけとなったのは、1977年2月27日のカナダでの逮捕劇だった。

 この日、アルバム制作のためにカナダの空港に到着したキースと内縁の妻アニタ・パレンバーグは、以前から当局に目をつけられていたこともあり、持ち物検査を受けた。キースは自叙伝で「オレは何も持ってなかったが、なぜかアニタのポケットの中から(コカインの付着した)スプーンを見つけたんだ」と回想したように、まずアニタがコカイン所持容疑で逮捕された。

 その後、キースが滞在するホテルのスタッフとして張り込んでいた覆面警察官に、事前に手配していたヘロインを見つけられ、キースもヘロイン所持の容疑で逮捕された。末端価格が4,000ドル(約42万円)になるほどの量だったため、終身刑もあり得る「売買のための麻薬密輸」という容疑もかけられた。保釈されたものの、パスポートを没収されたために4月1日までカナダから出られず。それ以降は、ヘロイン依存症治療を受けるためにアメリカの医療滞在ビザを得て、リハビリ施設で真剣に治療を受けることとなった。

 その後、起訴内容はヘロイン所持だけとなり、78年10月に行われた裁判でキースは罪を認めた。判決は、保護観察期間1年の執行猶予、ヘロイン依存症治療の続行、裁判で盲目のファンが「終身刑にしないでほしい」と嘆願したことを受けて、カナダの視覚障害者支援団体向けのチャリティコンサートの開催だった。検察は控訴したが、キースはファンへ早く恩返しがしたいと、79年4月にチャリティコンサートを2回も開催。同年9月には判決は変わらなかった。

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