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草なぎ剛が再び地上波ドラマに主演する日 あれほどの役者が消えていいのか

2019/07/30 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 ジャニーズ事務所退所後、地上波テレビから姿を消した「新しい地図」の草なぎ剛、香取慎吾、稲垣吾郎の3人。しかし公正取引委員会や日本財団の介入もあり、にわかにテレビ復帰が現実味を帯びてきた。「女性自身」2019年3月18日号(光文社)は、関西テレビで草なぎ剛主演のドラマを制作する話が進む可能性が高くなった、と報じている。

 新しい地図の3人がジャニーズ事務所を退所したのは2017年9月。SMAP時代の3人は、地上波テレビのレギュラーを数本抱え、数々のドラマで主演を務めてきたが、退所後はレギュラー番組が不自然に終了していき、現在の地上波テレビでの仕事は草なぎの『ブラタモリ』(NHK)ナレーションだけになっている。

 今月17日、公正取引委員会はジャニーズ事務所に対して、3人が地上波テレビに出演できないようにテレビ局に圧力をかけている“疑い”があるとして調査し、「独占禁止法違反につながる恐れがある」として口頭注意をしたことが分かった。なお、ジャニーズ事務所は「テレビ局に圧力はかけていない」と否定している。

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草なぎ剛主演ドラマの話が急速に進展か
 前出「女性自身」によると、もともとフジテレビ系列の関西テレビが制作した草なぎ剛主演ドラマ『銭の戦争』(2015年)、『嘘の戦争』(2017年)に続く完結編をつくる話があったという。今回の公正取引委員会の一報により、その話が急速に進展する可能性が強まったというのだ。

 草なぎはフジテレビ系列のドラマでの主演経験が豊富だ。初主演を務めたドラマも関西テレビの『いいひと。』。平均視聴率10%以上を叩き出した作品は多く、『僕の歩く道』(2006年)は18.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『任侠ヘルパー』(2009年)は15.0%、『銭の戦争』(2015年)は13.4%、『嘘の戦争』(2017年)は11.3%となっている。いずれも人気作と言って過言ではないだろう。

 これほど草なぎ剛主演のドラマは人気が高いにも関わらず、約2年間、なぜ地上波のドラマに出演することがなかったのか。映画や舞台への出演はあるが、地上波のドラマだけ「本人の意思で出なかった」、あるいは「1本もオファーがなかった」のだろうか。いずれにしろ、真面目人間や草食系から極道まで幅広く演じ分けられる草なぎの才能を、埋もれさせていいはずがない。

日本テレビとNHKは「ジャニーズ事務所からの圧力」を完全否定
 しかしテレビ各局は「ジャニーズ事務所からの圧力」を否定している。

 NHKが「公正取引委員会がジャニーズ事務所を注意した」というニュースを放送した翌朝、各地上波テレビ局の報道番組はこの話題を消極的にしか取り上げず、TOKIOの国分太一がMCを務める『ビビット』(TBS系)では完全に黙殺。かえって“圧力”や“忖度”を強調しているように見えるが、日テレとNHKはジャニーズ事務所からの圧力を“完全否定”した。

 日本テレビ小杉善信社長は今月29日、定例社長会見に出席。記者から「日本テレビにも公正取引委員会の調査が入ったのか」という質問に対しては「公正取引委員会が公表していない以上、日本テレビとしては申し上げられる立場ではない」と返答し、「圧力はあったかどうかという点ですが、私は現場の担当者ではないですが、一切そういった声は聞いておりません」と、ジャニーズ事務所からの圧力を完全に否定した。

 NHKも日本テレビ同様、今月24日に開かれた定例会議でジャニーズ事務所からの圧力は「まったくありません」と否定し、“身の潔白”を主張している。

 各テレビ局が本当に“潔白”であるとするならば、3人のテレビ出演はあり得る話のはず。草なぎのみならず、香取や稲垣も、地上波ドラマで活躍する日が再び来るかもしれない。

最終更新:2019/07/30 20:00
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