『テラハ』レビュー

【テラスハウスレビュー】春花VS莉咲子勃発――「姫気質」女と「自称サバサバ」女は水と油!?

2019/07/19 12:40
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

流佳、キモくなる(第7話、8話)

 家族で北海道観光に行くため、テラスハウスを数日留守にしたアルバイトの流佳。以前は春花が気になると言っていたのだが、その旅行中に何らかの心境の変化があったらしく、翔平を呼び出し、「香織さんは、二人(春花と莉咲子)とは別なんすよ」と香織が気になると急に言い出した。

 「結構、めちゃめちゃリスペクトしてるんすよ俺、仕事面で。めちゃめちゃかっこいいって思って。なんか、こういう人の人生見てみたいなとか考えちゃって。香織さんっていう人間の、これからを見たい」と、神妙に目を閉じ、頷きながら話す流佳。一体、何目線だろうか。プロデューサー目線? いや、ただのファン目線にも思える。

 さらに「自分も絵を描きたい」まで言い出し、それをダシに香織を誘うことに。女子部屋までの階段を這いつくばって上り、部屋の前でぶつぶつと誘い文句の練習をし、躊躇してからノックし、体をくねらせつつ「オ、オレ、絵、描きたくって、でもエグ、エグ(絵具?)じゃない、何だったっけ。絵の道具、ソレを、一緒に買いに行きたいから、行ってほしい、いいですか?」。 

 この一連の行動に、YOUとトリンドル玲奈を中心にスタジオメンバーは「かわいー!」と大盛り上がりだったが、流佳のルックス抜きで行動だけ見ると「キモい」以外の何ものでもない。下心込みの「ちょっと絵描いてみたい」くらいの軽い気持ちで、プロのイラストレーターに「エグ」とやらを見繕ってもらうというのも、本当に香織の仕事をリスペクトしているのならできないような図々しい行動にも感じる。 

 しかし、「行きましょう。私も買いたいものがあるから、ちょうどよかった」と笑顔で応じる香織。やはり大人である。

姫体質VS自称サバサバ、ついに激突(第8話)

 春花は同年代の友人が少なく、普段は春花いわく「友達」のオジサンたちに囲まれてちやほやされる“サークルの姫寄り”のタイプ。一方の莉咲子は、「女だから女と一緒にいなきゃいけないわけじゃないと思う」と話す自称サバサバ女子で、テラハ内でも女子より男子と過ごす時間が長い“ナチュラルな紅一点”タイプ。もともと互いの存在が気に食わないようで、好きな人が被ったことで余計に対立が激化してきた。

 夜、リビングで3人になったケニー、春花、莉咲子。春花が突然「ケニーくんは一番緊張する~」と思わせぶりな発言をすると、莉咲子はそのカマトトっぷりが気に食わなかったらしく、「それは男として見ているからじゃないの? だって好きな人とは緊張するよ、莉咲子は」とズバリ指摘する。

 笑って流せばいいものを、硬直して戸惑う春花。気まずくなったケニーがトイレに逃げてしまうと、春花は「気になってるの知ってるでしょ? だから緊張するんだけど、言ってほしくなかった」とキレる。「言ってほしくなかった? ごめんなさい、わかんねー、人の気持ちって(笑)」と開き直る莉咲子――。

 ここで春花は、莉咲子とやり合うのではなく、なぜか「ケニーくんと話してきていい?」と言い出し、莉咲子をキッと一睨みしてからケニーのいる男子部屋へ。二人きりになると、ここぞとばかりに涙をこぼして見せた。さすが女優!

 デリカシー皆無の自称サバサバ・莉咲子と、普段オジサンにばかりちやほやされているが故に同年代のノリに疎く、自分の幼さや重さに気付けていない春花。どっちもどっちなバトルだが、この二人に挟まれる香織が最も気の毒である。次回、ケニーの反応にも注目したい。

最終更新:2019/07/19 12:40
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春花は加えて学級委員長気質もあるよ
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