角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第186回

【人気私立小を大分析】「専業主婦」を求める学習院、質問を繰り返す青山学院、子どもの「生活」を見る早稲田実業

2019/07/06 17:00
角川慶子
【人気私立小を大分析】「専業主婦」を求める学習院、質問を繰り返す青山学院、子どもの「生活」を見る早稲田実業の画像1
園で農大稲花小学校の学校説明会を行った様子です。学校で行う説明会の何倍も面白かったです

 先日、経営している「駒沢の森こども園」「衾の森こども園」に通う保護者を対象に、東京農業大学稲花小学校の学校説明会を行いました。担当の方からは通常の学校説明会では聞けないざっくばらんなお話が聞けて、参加者は大満足。この学校をお受験の候補にしていなかった保護者からは、「角川さんが農大を勧める意味がよくわかりました。候補として考えることにします」、以前から第一希望にしていた保護者からは「農大以外受けたくない!」など、とてもいい反響を呼んだ説明会になりました。

 私立小の説明会の申し込みが始まる季節になってきました。前回は慶應幼稚舎と慶應横浜初等部を取り上げましたが、今回は、学習院初等科、青山学院初等部、早稲田実業学校初等部について書いてみようと思います。

毎日の宿題で……親が一苦労する学習院初等部

 まず、学習院は従妹の娘が通っています。従妹が嫁いだのは元華族というお家柄で、大人なら誰でも知っている〇〇家の末裔になります。とはいえ、現代では財閥系の会社に勤務する父親と、娘が学習院に通うことになったため、正社員から泣く泣く専業主婦になった母親(こちらが従妹。現在はフリーで仕事をしていますが、初等科の頃は仕事ができる状態ではありませんでした)が両親です。

 「学習院に通うことになったために専業主婦」というのは、学校が家庭に求める事柄が多いからです。具体的には「子どもの宿題」。「回答の丸付けだけお願いします」という私立小が多いなか、学習院は指導の仕方、様子など、毎日事細かく親が書かないといけないそうなのです。家庭教師ではダメで、あくまでも「ご家庭の方が行う」というルールで、「宿題は母親が見るのが当然!」らしいです。学習院に関しては、通っている子の母親はほとんどが専業主婦です。保護者会はお受験服のような紺服。鞄もブランドのロゴが入っていないもの選ぶのだとか。学校が強要しているわけではなく、目立たないように先輩ママと同じことをする校風があるようです。

青山学院初等部入試問題集(2020)
青学といえば古谷一行もkjを通わせたなと思う90年代脳をどうにかしたい
アクセスランキング