カニエとの「Famous」騒動の二の舞

テイラーvs米音楽界の大物マネジャー、マネジャーの妻や元レコード会社役員がテイラーのウソを暴露

2019/07/03 19:24
堀川樹里

「私の原盤権をあの男が奪うなんて!」

 このことをニュースで知ったテイラーは大激怒。短文ブログ「Tumblr」に、長年自分が生み出した作品の所有権獲得に努めてきたが、うまくいかず、BMLGに原盤を置き去りにしたと説明し、「スクーターにその原盤が買収されたことを知ったのは、みんなと同じタイミングで、事前には知らされなかった」とつづった。続けて「スクーターといえば、『Famous』騒動などの巧みなやり方で自分をいじめてきた男。その男に作品を奪われたということは、自分にとって最悪のシナリオである」とし、スクーターだけでなくBMLGのCEOスコット・ボーチェッタへの不快感をあらわにし、今回の件を強く非難した。

「BMLGが、いずれ誰かに自分の作品を売却するだろうと思ってきたが、自分の“音楽遺産”を壊そうと企む人間の手に委ねられてしまうなんて悪夢」
「私がスクーター・ブラウン、スコット・ボーチェッタという名を口にする時は、泣いているか、泣くのを我慢しているか」
「関わりたくない(と思っている)女性を、永久的にコントロールしようとするなんて」

 テイラーは最後に、「スコットが手に入れたのは私の過去。未来じゃない。今のレーベルは、自分が作ったものの所有権は自分が持つべきと信じてくれている」とUMGをよいしょし、「新作アルバム『Lover』は8月23日に発売」と宣伝して、スクーターとBMLGに対する非難声明を締めくくった。

 このテイラーの声明に激怒したのが、スクーターの妻ヤエル・コーエン・ブラウン。すぐさまテイラーへの非難メッセージをインスタグラムに投稿した。

 ヤエルは、「内輪の恥をさらけ出すなんて、今までしたことなかった。でも、夫への攻撃には我慢できない」と前置きした上で、「まず事実関係をはっきりさせましょう。あなたは自分の原盤を買い取る権利を与えられたのに、パスした。自分よりも自分を信じてくれた人(BMLGのCEO)のことを、不快だなんてよく言えるわね。(BMLGの)株主であるあなたのお父さんは、この買収を事前に知らされていたはず。あなたも報道される前に(BMLGのCEOから)個人的に知らされていたでしょう」とテイラーのウソを指摘。

 続けて、「あなたの口から“いじめ”なんて言葉が出てくるとはね」「あなたが“摘んだ花がしおれると捨てる”ように、友だちを作っては捨てる様子を世間は見ているのよ」「私の夫がいじめをするなんて、とんでもない」「あなたは“良きお手本”となるべき人物なのに、“いじめのお手本”をし続けているわよね」と、強い言葉でテイラーを責めた。

 そして、「スクーターは(原盤を取得したことで)これからテイラーと一緒に働けることを喜んでいた」「それなのに、テイラーは自分の思う通りにならなかったからかんしゃくを起こし、恥をさらした」と原因はすべてテイラーにあるとし、「彼はあなたを信じ、あなたを応援しているのよ。あなたが私の夫と同じように、自分を愛し信じることができるように、切に願うわ」と憐れむようにつづった。

 そして最後に、「お願いだから、自分のファンをコントロールして。私たちの生活や、子どもたちを巻き込まないで。あなたが今回どんな線を越えたのか、まだ知らないでしょうけれど、そのうちわかる日が来るわ」と、テイラーのファンが暴走し、迷惑を被っていることを示唆。「ファンを巻き込まず、オープンに話し合うことを願っているわ。この問題はTumblrでは解決しない。ぜひ電話をください」と締めくくった。

テイラー・スウィフト ファッション&ライフスタイルブック
被害者ぶって騒動を大きくするの、日本にもいるよね(某漫画家)
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