インタビュー

ダイソーとSK-IIの人気「日焼け止めアイテム」を比較! 100円と1万円弱でUVカット効果に差は?

2019/07/06 16:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

ダイソーとSK-IIの人気UVケアアイテムを比較

ダイソー「UVウォータリージェルクリーム/SPF50+ PA++++」

――では、同じ日焼け止めアイテムであるダイソー「UVウォータリージェルクリーム/SPF50+ PA++++」(100円)とSK-II「アトモスフィア CC クリーム SPF50/PA++++」(8,500円)を例に、その成分を比較するとどうでしょうか。

安藤 どちらも紫外線吸収剤が配合されていますが、ダイソーの方が紫外線吸収剤の種類、配合量が多く、また添加物(安価な酸化防止成分や、界面活性剤<乳化剤>、ポリマー)も加えられているので、肌への負担が大きい(炎症が起きやすい状態でかゆみや赤み、チクチク刺すような痛みを感じること)と考えられます。ジェルタイプでみずみずしいので、それを感じにくいと思いますが、肌の水分を奪うエタノールが多く配合されているため、使用を続けることで少しずつ刺激に弱くなる可能性があります。

 SK-IIのCCクリームは、紫外線吸収剤だけでなく、紫外線散乱剤や肌表面の凸凹をきれいに見せる成分、さらにはSK-IIの代表成分「ガラクトミセス(保湿、エイジングケア成分)」や「ナイアシンアミド(美白)」などの美容成分が入っているのが特徴的です。それ以外にも、テクスチャーを良くするための成分なども入っており、紫外線ガードだけでなく、その後の肌ケアまでトータルでカバーしているイメージです。

SK-II「アトモスフィア CC クリーム SPF50/PA++++」

――最も気になるのは、「値段によって紫外線をカットできる度合いが違うのではないか」という点です。SK-IIもダイソーも「SPF50/PA++++」ですが、やはりSK-IIの方が、日焼けしにくいということはありますか。

安藤 日焼け止め効果は、値段に関係なく数値SPF/PAの通りで、SPF50+であれば安くても高くてもその効果は期待できます。ただし、耐久性という意味合いでは、値段の高い方が最新技術(汗に強い、こすっても落ちにくい)をもとにつくられているので、日焼けしにくいでしょう。

――ということは、価格によって大きく異なるのは、「肌への負担」と考えられるのですね。

安藤 値段の高い方が保湿をはじめとしたスキンケア成分が多く配合されているので、肌に優しいと言えると思います。値段が安い日焼け止めの中には、「紫外線吸収剤フリー」などもありますが、紫外線吸収剤が使われていなくても、それ以外の添加物に刺激を感じやすい成分が入っている可能性もあるので、肌が敏感な人は安すぎる日焼け止めは避けた方が良いでしょう。

 今回、ダイソーの日焼け止めジェルとSK-IIのCCクリームを比較しましたが、確かに同じ成分が配合されてはいるものの、これらのアイテムは「日焼け止め」と「日焼け止め効果のあるCCクリーム」。金額差に影響が出ているのは、”UVカット効果”や”肌への優しさ”の違いによってというより、「アイテムによる処方の違い」によるところが大きいと考えています。

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