【連載】ホス狂いのオンナたち

ホストクラブ「300万円偽札事件」勃発――歌舞伎町を震撼させた“未解決事件”に思うこと

2019/06/08 19:00
せりな

ホストの告発ツイートと謎多き顛末

 そんなこんなで、タイムラインを過去へ過去へとさかのぼり、「偽札事件」の流れをようやく把握した。

 以下、サマリーを報告する。

 情報の震源地は、被害を受けたホスト本人による告発ツイートだった。それが冒頭に引用した文章である。要点を再度まとめておくと、

・客に偽札を使われたこと
・しかし、店により、ホストの負担として処理されたこと

以上、2点を訴えていた。そして、後者に対しての不満をぶちまけていたのである。

 もっともな主張だと思いつつ、疑問もあった。被害を訴えている暇があるなら、SNSで油を売っていないで、警察でもなんでも駆け込めばいい。しかし、文章を見る限り、ただ泣き寝入りをしているようにも見えた。

 どうなることやら。ことの推移を注視していた私だが、事件は意外な形で終幕を迎えた。翌日、かのホストが、新たなツイートを投下したのだ。

「不信感を抱いてしまった方々に深くお詫び申し上げます」

 謝罪から始まった文章には、偽札騒動についての詳細な顛末が綴られていた。唐突な幕切れである。視界を覆う厚い幕は、しかし、ボロボロであった。これでは、向こう側が丸見えだ。

 ひとまず、ホストのツイートの要点をまとめる。

・最初に300万円を見せられたが、手に取ろうとしたら取り上げられた。その時点で偽物とは疑わなかった。
・高額なボトルを注文、そしていざ会計、となると女の子がお金を払おうとしなかった。
・お店の外で女の子と話した後、上司と女の子が話し合うこととなった。
・上司が“札束 ”を確認したところ、一番上の1枚以外はメモ紙だった。
・自分は「偽札」という言葉を使ってしまったが、ただの紙なので「偽札」ではない。だから、上司は警察を呼ばなかった。
・300万円は無事に女の子の売り掛けとなり、今後、お支払いいただくことになった。

 なんと、偽札とは「ただのメモ帳を切ったもの」だったというのだ。日ごろから数百万円の札束を見慣れている有名ホストでも、一瞬であれば白紙の束を札束と見間違えてしまう。とでも言うのだろうか。

 よくネットで「ホストクラブの闇」などというフレーズを目にするが、やはり暗闇では、札束と紙切れを見間違えてしまうのか。それとも、日常的に札束とフレンドリーな関係にあるホストにとって、それはもはや、紙切れも同然なのだろうか。とすれば、高度な資本主義批評である。

 ……そんなわけない。店とホストと客の三者が裏で話をつけ、警察を介入させないようにしたんじゃ……。そうツッコミを入れたくなった読者のみなさま。どうかその気持ちは胸のうちにしまっておいてほしい。なぜなら、私もそのナイフを懐深くにしまったからだ。

 この記事の目的は、ホストクラブの闇を暴き立てることにはない。だから私も、ことの真偽には踏み込まない。もちろん、資本主義の茶番をおちょくるつもりもない。

私立 新宿歌舞伎町学園
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