【連載】ママ友グループLINEから

ランドセル選びで義母と大喧嘩、未購入で焦り……ママ友LINEグループを賑わせる「ラン活」

2019/06/04 19:30
池守りぜね

ママたちのラン活に呆れるパパも

 5歳になる男児を育てる昭美さん(仮名)は、「私のラン活への熱意に、うちの夫が引いている」と語ってくれた。

 昭美さんは、春頃からランドセル業者のカタログを取り寄せ、展示会情報をチェックし、実際に展示会やランドセル売り場に足を運ぶようになったという。

「やっぱり6年間使うものなので、ランドセルは『高級なもの』がいいと思いました。実際にランドセルを背負った息子の写真を何枚も撮って、ママ友とのグループチャットに送って意見を聞いたりしていたのですが、夫は『写真を撮るために展示会へ行っているの?』という態度で……。結局、カバン専門店で、コードバンという希少価値の高い革のランドセルを選び、値段は10万円でした。夫は、最初『ゼロが多いのでは』と金額を見直していましたよ」

 ランドセル本体以外にも、オプションでイニシャルを入れたり、カバーを購入したりと出費が多く、夫は「息子のランドセルの方が、自分が持っている鞄や腕時計よりも高い」と呆れ果てていたという。

 子どもが寝静まった深夜。ママたちはチャットグループに、ランドセル購入報告や、どこで買おうか迷っているなど報告し合っているという。SNSが発達し、目に入る情報が増える中、ランドセル選び一つとっても「これで良かったのか」と不安に思うママは少なくないのだろう。そんなとき、グループチャットでラン活を共有することは、誰かからの「大丈夫」という後押しを欲していることの現われなのかもしれないと感じた。
(池守りぜね)

最終更新:2019/06/04 19:30
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