最後がひどい話

『グッド・ワイフ』主演のジュリアナ・マルグリーズ、放送局からの不当な扱いと男女差別を告発

2019/05/24 19:04
堀川樹里

ギャラを渋り、ウソの情報まで流したCBS

 そのうえで、「(新作ドラマ)『The Hot Zone』撮影中に、番組クリエーターから電話をもらったの。『<ザ・グッド・ファイト>も放送開始から2年がたち、番組として独り立ちしたから、そろそろ出演してみないか?』って」「大興奮しながら『イエス!』って即答したわ。出演するのは3話、(『グッド・ワイフ』を作り上げた)友達と一緒に働けるなんて最高でしょう。『久しぶりにアリシアを演じられる!』とうれしくなったわ」と、明かした。

 「その後、CBSの上層部から電話がきたの。『番組に出てくれるって、本当なのか?』って。『もちろん、100%イエスよ。それ相応のお礼はもらうけどね』と答えたわ」「私は別に、1話につき100万ドル(約1億1,000万円)を要求したわけじゃない。50万ドル(約5,400万円)でもない。『<グッド・ワイフ>でもらっていた額を下さい」と言ったのよ」「破格の額を要求することだってできたのよ。だって、私が主人公だった番組のスピンオフだから。(『ザ・グッド・ファイト』は)私が主役を演じた番組がなければ、存在しなかった番組なんだもの」と強い口調で語った。

 ジュリアナは、「出演することで、ほかのキャストから注目を奪おうなんてことは考えなかったわ。アリシア・フロリックのショーにしようなんてことはしたくないし」とも述べ、あくまでCBSにアリシアとそれを演じた自分へのリスペクトを示してほしかっただけだと主張。しかし、それは物別れに終わった。

 「その数カ月後、テレビ映画のフェスティバルの審査員を務めるためにフランスに行ったの。そこで外国メディアの取材を受けた時、『ザ・グッド・ファイト』に出演する可能性を質問されたの。私は出演しない言い訳をいろいろと作りながら答えていたんだけど、ふと思ったの。『私、なんでCBSをかばってるんだろう』って。私は『イエス』と言ったのに、CBSの方が『ノー』と突き放したのよ」とイラついた口調で告白。

 「後に続く女優たちのために、道を切り開く必要があると思ったわ。(CBSには)私がスピンオフの出来に満足していないから出演しないのだろう、とまで言われたしね。これはもう、『私は本当は出演したいのよ』と世間に公表しなければならないと思ったの」と、スピンオフ不参加に関して悪者にされていることへの不満を爆発させた。

 そして、「私にゲスト出演のギャラを提示するのは、不当もいいとこだわ。私はゲストのキャラクターを演じるわけじゃない。アリシア・フロリックを演じるのよ。アリシアを演じていた時に払っていた額を支払うのは当然でしょ」「実はね。私、スピンオフへの出演をオファーされる(『グッド・ワイフ』の)男優たちは最低でも50万ドルのギャラを提示されていたことを知ってるのよ」と激白した。

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