【連載】スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報

私の妹は“子宮系女子”でした――「子宮委員長はる」との出会いから「家庭崩壊」までの記録【前編】

 誰にでも、心が弱ってしまう時はあります。救いを求める先が、信頼できる家族や友人ではないこともあるでしょう。「こうすれば幸せになる」と語りかける心理カウンセラー、スピリチュアリスト、霊能力者。彼らを見ていると、「私を救ってくれそう」「この人たちのようになれるかも」と、次第にそんな気持ちが膨らみ……ちょっと待って! それ、本当に信じて大丈夫? スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコが、無責任なことばかり言っている“教祖様”を、鋭い爪でひっかきます。

 子宮の声に従って生きる――そんな触れ込みで、ここ3年ほどスピリチュアル系自己啓発界隈を席巻した「子宮委員長はる」をご存じですか。彼女は風俗嬢の過去を公言し、子宮筋腫、子宮頸がん、摂食障害などは「性エネルギーの循環(マスターベーションとセックス)で完治した」と豪語。不倫を“推奨”し、婦人科専門の霊能者として、「あなたの女性器の性質&気質」「あなたの女性器の可能性」などが書かれた“御まん託鑑定書”を高額で販売しました。現在では、「八木さや」と名前を変え、化粧品プロデュースなどの活動にシフトしています。

 「抑圧感情が溜まると子宮筋腫になる」「旦那さんの出世や昇給は子宮(女性器)の力」という“子宮メソッド”や、「股が冷えて固かったら、良質なお金は稼げないよ。諭吉って男なんだよ」などのブログの文言に影響され、子宮委員長はるを崇拝する女性は次第に増え、いつしか「子宮系女子」と呼ばれるように。彼女たちが膣にパワーストーン・ジェムリンガを挿入すると「体調がよくなる」「人間関係が良好になる」という教えをもてはやしたことで、子宮系女子のカルトぶりは世に知れ渡ることとなりました。

 さて、近年に誕生したスピリチュアル代表とも言える「子宮系」。この思想に染まった女性がどうなってしまうのか、実は私は間近で目撃しました。なぜならば、私の妹が“信者”だったからです。

子宮系と妹の出会いは“SNS”だった

 3年ほど前のこと。当時妹は30代前半で、サラリーマンの夫と2歳の息子が1人、自身も外資系のOLとして働いていました。妹は副業として、ハンドメイドのバッグなどをネット通販で売って稼ごうと思い立ち、SNSを開始。そこで子宮系女子の“キラキラ”な投稿が目に留まり、1人、また1人とつながっていきました。ネット上で偶然出会った子宮系女子と交流するうちに、「よくわからないけれど、不思議な世界でみんな楽しそうにしている」と興味を持った妹は、彼女たちに誘われて、子宮委員長はるのセミナーに参加。著書を買い、ブログを読み、「子宮の声に従って生きる」奔放な生き方にグイグイと引き込まれていきました。

 今振り返れば、電話口で「子宮委員長はるちゃんは自分を生きている」「妊娠しても、タバコを吸ってお酒も飲んでいたらしい」などと言っていた妹。私は「本当かな……」と疑いつつ、熱中することがあるのは悪くないし、その時は妹の生活に大きな変化が見られなかったこともあって、完全に楽観視していました。“小説家のファン”になった、くらいのことだろうと。あとで悔やむことになるのですが……。

 子宮委員長はるには、活動を後押しする“友人”がたくさんいます。その一人が、心理カウンセラー・心屋仁之助氏。彼のブログには「僕はこのブログでは恥ずかしくて セクシャルなことはほぼ書いてないのですが その真逆をあかるくアッケラカンとやってのける彼女に もう、ほんとただ尊敬の眼差しです」(2017年3月9日更新)と子宮委員長はるを称賛する記述もあり、スピリチュアル系のイベントでもよく共演しています。

 元アナウンサーの小林麻耶さんも、心屋氏の支持者だと言われています。麻耶さんのブログには、「心屋仁之助さんに出逢い 試行錯誤し、挑戦を繰り返し、頑張ることをやめられましたーーー!! 無理をすることをやめられましたーーー!! いい子でいることをやめられましたーー!!」(18年12月10日更新)という文章も。ちなみに、子宮委員長はるも麻耶さんも、心屋氏のことを「ぢんさん」と呼んで慕っています。

 「好きなことだけして生きていく」「ゲスな女が愛される」「いい人をやめてスッキリする」……心屋氏の著書には、タイトルからしてこんな言葉が並びます。これは子宮委員長はるが「子宮の声に従う」と言うのと同じようなことで、要するに「自分勝手に生きる」「嫌なことはやらなくていい」ということ。前述した麻耶さんのブログも、この教えの影響を受けているのでしょう。そして私の妹もまた、彼らの思想に脳天を撃ち抜かれたようでした。イヤイヤ期真っ盛りの子を抱え、仕事と家庭を両立する苦労から解放されたい。麻耶さんのように、「頑張ることをやめたい」と思ったのかもしれません。

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家族の変化にも敏感にならねば

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