【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

「日焼け止め塗ってほしい」「花粉症なので外遊びやめて」保育園を悩ますママからの要望

2019/04/24 18:30
池守りぜね

虫よけスプレーは事前許可制。外遊びの個別対応に追われる保育士

 都内にある認可保育園で働いている和美さん(仮名)は、外遊びの際の個別対応が大変だと不満を漏らした。

「ここ数年は特に、保護者からの細かい要望が増えたように感じます。うちの園では、外遊びに出かける時には、虫よけ対策をしているのですが、市販のものだと刺激が強すぎるので、保育士が作ったアレルギー体質の子どもでも使える成分のアロマスプレーを噴射しています。もちろん、新年度に、虫よけスプレーを使っても大丈夫か、保護者に同意書の提出をお願いした上での使用です。それでも中には、肌が荒れてしまう子がいて、保護者から『虫よけバンドではダメなのか』とクレームが入りました。腕に付ける虫よけバンドは、月齢が小さいと誤飲の危険や、遊具への引っかかりの心配があるので、使用を禁止しています。一人の子どもを許してしまうと、ほかの保護者からも使いたいという要望が来るため、『うちの子だけは特別に許可をしてください 』という、モンペ気味の保護者対策が大変なのです」

 和美さんが働いている園では、気温が高い夏の期間、外遊びから帰るとあせも予防のため、子どもたちはシャワーを浴びている。塗っていた日焼け止めが取れて床や水が汚くなるため、保護者には日焼け止め禁止を伝えている。

「日焼け止めを塗っていると、汗やシャワーで取れてきて衛生的ではないのもあって、うちの園では禁止しています。それでも、ウォータープルーフの落ちにくいものを塗ってきている子どももいるんです。日焼け止めは禁止だと保護者に説明したのですが、『日焼け止めを塗っていないと日に焼けてどんどん黒くなる 』とキレ気味に言われました。園でも首に日よけが付いた帽子を被るのを徹底したり、なるべく日陰がある場所を選んだり、気を使っているのですが、日差し対策に敏感な保護者が増えてきた気がします」

 肌へのダメージなどを心配し、日焼け止めの必然性を訴える保護者も多いという。子どもが日中、外遊びしていた時代と現代とでは事情が変わってきているようだ。

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