“中学受験”に見る親と子の姿

共働き家庭に中学受験は無謀なのか? 管理職の母が、「辞職決意」の果てに気づいたこと

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験は「親子の受験」であるため、親の出番が否応なく多い。例えば「塾への送迎」「お弁当作り」「塾との面談」「保護者会」「志望校の学校説明会」などが挙げられるが、これに加えて「勉強の伴走」「子どものスケジュール管理」なども日々の重要な仕事となる。

 共働き家庭の場合、この“親のサポート”というタスクをどう夫婦で分担していけるのかが、非常に大きな問題になってくるのだ。
みゆきさん(仮名)一家の場合はこうだった。息子の悠人君(仮名)は小学4年生から中学受験塾に通い出した。みゆきさんはあるIT企業で勤続20年。会社は「女性活躍推進施策」を掲げ、女性管理職を増やす方針だとかで、みゆきさんに白羽の矢が立ったそうだ。

 みゆきさんは日々の業務に管理職研修が加わり、精神的には一杯いっぱい。定時に帰れるなんてことは、夢のまた夢になったという。
頼みの夫・隆さん(仮名)も、ちょうどその頃午前様帰宅は“当たり前”という部署に栄転したばかり。夫婦のワークライフバランスは中学受験参入と同時に危うい綱渡り状態になってしまったそうだ。

 みゆきさんは当時のことをこう振り返る。

「私たち夫婦としては、ずっと共働きということもあり、親のサポートなしには乗り切れないという“ウワサ”の中学受験には、どちらかと言えば消極的でした。ところが“小4の壁”と言われている学童問題に見事にぶち当たってしまって……。とにかく、悠人を長時間預かってくれるところを探さないといけなくなり、そうなると、『安心安全の場は中学受験塾』という結論になったんです」
悠人君は嫌がらずに受験塾に通うようになったものの、なかなか成績は上がらない。一度やり始めたのならば、それなりの成果を上げるのは当然という意識が強いみゆきさんは、自己嫌悪を募らせていき、家庭もドンドンと暗くなっていったという。

「オーバーワーク気味の私は、専業主婦のいるお宅のように勉強をみることはできないし、ましてや夫に頼むことも無理。塾の保護者会で、先生から『(大量にある)プリント管理は親の仕事です』と言われると、サポートがうまくできない私は“ダメ親”なんじゃないかと心底落ち込み、一時は辞職も真剣に考えたんです」

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