角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第180回

認可外園では倒産に直結する「保護者都合のプラン変更・退園」、保護者がギリギリまで言わない不思議

2019/04/06 17:00
角川慶子

川崎の認可外幼稚園閉鎖騒動に思うこと

 最低プランは別にいいのですが、他の方のためにも会社のためにも、仕事を辞めたのなら言ってほしいですよ! わかっていれば、「100時間プラン」ぐらい希望の人をあと1人ぐらい受け入れられたのに! と叫びたくなりました。認可外なので、保護者の就業の有無は関係ないですが、最初の予定と大幅に変わるなら言ってほしいです。

 保護者の急な引っ越し(実は急じゃないことがほとんど)対策として、「家を見に行った」という園児には場所を聞いたりして(車でどのくらい? などと質問)、常にキャンセル待ちを作るようにしています。園にお金が入ってこないと潰れちゃうからね。

 そうそう倒産といえば川崎の認可外幼稚園が3月下旬に倒産と閉園を保護者に突然通告した騒動(その後継続へ)ですが、うちの会社にも「コメントをお願いします」というテレビ局からの問い合わせがたくさんありました。私からすると、大幅に定員割れした時点で、閉めることを決断するか、譲渡するかを考えるべきだったと思います。それを把握していた去年の段階でどうするかを決めていれば、ここまで騒ぎが大きくなることはなかったと思いますね。倒産は仕方ないことですが、閉じ方ってものがあると思います。「てるみくらぶ」や「はれのひ」を思い出しましたよ。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2019/04/06 17:00
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