復帰はするのか!?

ピエール瀧被告の「クビ切った」と批判噴出も……ソニー解雇は「5億円返済に有利」のワケ

2019/04/04 17:42
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
ソニーミュージックの対応は早かった……

 コカインを使用したとする麻薬取締法違反で逮捕され、4月2日に起訴された、電気グルーヴ・ピエール瀧被告。所属事務所のソニー・ミュージックアーティスツ(以下ソニー)は同日、マネジメント契約解除を発表した。この発表に、ファンの間では悲痛な叫びが飛び交ったが、業界関係者は「ソニーの判断は妥当」と受け止めているようだ。

「ソニーは瀧被告が起訴されたことを受け、ホームページ上で『ピエール瀧とのマネジメント契約を解除いたしました。なお、本件に関しましては、引き続き誠意をもって対応させていただく所存です』と、報告。ネット上のファンからは『瀧さんのクビを切って見捨てるのか!』といった批判も噴出しましたが、業界内では『契約解除はやむを得ない』と認識されています」(テレビ局関係者)

 その最大の理由は、瀧被告がソニーという大企業に所属していたからだ。

「ソニーは上場企業であり、契約時点で“刑事事件の被告となった場合は契約解除、賠償責任は個人で負う”といった内容の書面を交わしているはずです。ソニー内部のスタッフの中でも、『作品回収や音源配信中止は非情ではないか』という声があるものの、大企業がゆえの判断でしょう。ソニーは“クリーン”なイメージを売りにしているだけあって、国内でも優良レコード会社と認識され、海外アーティストから指名されることも多いんです。瀧被告がソニーではなく、個人事務所所属であれば、異なる対応が取られたかもしれません」(同)

 なお、電気グルーヴの作品の扱いについて、今後の見通しは立っていないようだ。

「1999年に槇原敬之が覚せい剤取締法違反で逮捕された頃から、芸能人が薬物関係の事件を起こした場合、その作品が出荷停止・発売禁止となっても、執行猶予や懲役が解かれれば“再開”されるのが慣例でした。しかし現在、業界はより慎重になっているため、そう簡単に再開とはいかないかもしれません。電気グルーヴ自体も瀧被告の復帰を待つのか、さらにレコード会社を変えて活動していくのか……。さまざまなケースが想定されます」(芸能プロ関係者)

 とはいえ、ソニーが契約を解除したことは、瀧被告にとってプラスになった側面も。

「瀧被告の賠償金は5億円とも言われていますが、彼がソニーに所属し続けていれば、歩合で支払われるギャラから返済していかなければなりません。しかし、瀧被告が個人で再始動した場合、ギャラは全て自分の取り分となるので、返済もはかどるでしょう。CHAGE and ASKAのASKAも、2014年の薬物逮捕を経て、現在は個人事務所でソロ活動をしていますが、ユニバーサルミュージック系列の前事務所に在籍していた時よりも、実入りは良くなっているそうです。そして瀧被告は音楽活動だけでなく、俳優としても人気があり、もともとダーティーな役も多かったことから、再始動後はむしろオファーが増える可能性もあります」(同)

 東京地方裁判所は4日、保証金400万円で保釈を認める決定をし、早ければ4日にも保釈される見通しの瀧被告。ファンの前に戻ってきてくれる日は、いつになるのか……。

最終更新:2019/04/04 17:42
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