インタビュー

東京ディズニーR「ミッキーとミニーの顔」はどう変わった? 顔面評論家が「新旧」を徹底分析

2019/04/06 19:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 去る3月下旬、ディズニーファンにとって、ある“大事件”が起こった。東京ディズニーリゾートのミッキーマウスとミニーマウスの「顔」が新しくなったというのだ。事の発端は2月下旬、公式サイトにて、4月から開催されるディズニーシーのスペシャルイベント「ディズニー・イースター」の告知が行われると、そこに掲載されたミッキーとミニーの顔が「全然違う!」とファンが騒然。実は、世界各国のディズニーランドではここ数年の間に、ミッキーとミニーの顔が新しくなっており、その流れを受けて東京ディズニーリゾートでも、ニューフェイスがお目見えしたとみられる。

 ファンはSNSにこぞって新旧の顔写真をアップ。「新しい顔、可愛い!」「前の顔の方が良かったので戻してほしい」「新しい顔でも、前の顔でも、ミッキーがミッキーであることに変わりない」など、さまざまな反応が上がっているが、果たしてミッキーとミニーの顔は、どのように変化したのだろうか。今回、観相家・顔研究家・顔面評論家である池袋絵意知氏に、新旧の顔を比較/分析していただき、人に与える印象がどう変わったのか、解説をいただいた。

ミッキーの目が変わり、大人っぽい顔立ちに

 ミッキーとミニーは、1928年公開のディズニー制作の短編アニメーション作品『蒸気船ウィリー』でスクリーンデビュー。それから約100年、全世界から愛されるキャラクターとして不動の地位を築いている。池袋氏はまず、なぜミッキーとミニーは、世界中の人々から愛されるのかという“基本の部分”を解説してくれた。

「人は、“笑顔”という表情を、『口角が上がっていること』『目尻が下がっていること』『頬が隆起していること』の3つの大きなポイントから判断しています。ミッキーの顔で最も特徴的なのは頬が隆起している点で、これが見る者に『常に笑顔』という印象を与え、愛される理由になっているのでしょう。ちなみに、アンパンマンやくまモンは、頬に丸を描くことで“隆起”を表現しています」

 この判断基準は“世界共通”というだけに、ミッキーの顔は誰の目にも“笑顔”に映るそうで、新旧の顔を比較しても、頬の隆起の部分は変わらないように見える。また、ミッキーとミニーはともに、眉と目の間が非常に広いのも特徴的で、「穏やかな印象を与える」とのこと。ちなみにフィギュアスケート選手として活躍した浅田真央さんの顔にも同様の特徴があり、「実は彼女は、眉と目の間隔や額の感じがミッキーに似ている」そうだ。

 では、新旧でどこが変化したのだろう。まずミッキーに関して、池袋氏は「目元」に着目した。

「人間が人の顔を見たとき、最もパッと印象に残るのが目元。私もミッキーの新旧の顔を見た際、最初に目元が変わったと注目しました。旧は丸みのある、キャラクター的に可愛らしい目ですが、新の方は縦長の目になり、白目に対して黒目が下寄りに、さらに目の上の白目部分が大きくなり、旧に比べてやや冷たい印象になっていると思います。また、顔全体で見たときの黒目の位置は変わっていないようなのですが、目の形が縦長になったことで、目そのものが顔の上の方に位置し、新の方が大人っぽい顔立ちとなっています」

 赤ちゃんは、顔の真ん中辺りに目があるが、成長とともに、その位置は上がってくる。そのため、目の位置は、下にあればあるほど、子どもっぽい印象の顔になるという。

「ミッキーの目元でいうと、眉間も変わりましたね。旧より新の方が閉じていると思うのですが、眉間は開いている方が人を受け入れる印象になります。目元に関してだけいえば、新より旧の方が可愛らしく、親しみやすい顔をしていると言えるでしょう」

 逆に、口元に関しては、新しい顔の方が親しみやすさを覚えるそうだ。というのも、旧の顔は口の上部が直線だが、新の顔は曲線を描いているので、可愛らしくなっていったという。各パーツにそれぞれ変化はありつつも、顔全体で見たときに、過度に大人っぽく/子どもっぽくなりすぎないよう、絶妙なバランスの仕上がりを目指したのかもしれない。

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