【連載】彼女が婚外恋愛に走った理由

「旦那とセックス観が違った」新婚早々“上司と不倫再開”の新妻が、婚外恋愛を悪びれないワケ

2019/03/24 19:00
いしいのりえ
(C)いしいのりえ

 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃない? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。
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 一昔前と比べると、婚外恋愛のスタイルは少しずつ変化してきているように感じる。

 筆者が婚外恋愛を取材するようになった十年前は、文字通り「配偶者とは別の人と真剣に恋愛している」という男女が比較的多く見られた。当然セックス込みの恋愛で、人目を憚りながら野外でデートをしたり、毎日何通もメールのやりとりをして男女の会話を楽しむカップルの話も多く聞いた。双方、あるいは片方が既婚者ということを除けば、仲睦まじいカップルの姿そのものであった。

 しかし最近は、女性の方がより「婚外恋愛」というものを気軽にとらえる傾向が強くなっていると感じる。

 今回お話を聞かせていただいた麻美子さん(仮名)も、その一人である。麻美子さんが結婚したのは今から2年ほど前のことだ。

「20代のうちに結婚しようと決めていました。今の仕事を一生続けたいとも思いませんでしたし、そもそも、それほど熱心に仕事をしたいっていうタイプじゃなかったので……旦那さんの稼ぎが主で、私はお小遣い程度稼げるパートでいいかなって」

 ネットやアプリを使って婚活をしながらも、実は麻美子さんは仕事先の上司と細々と不倫関係を続けていた。

「単純に相性が良かったんです。セックスはもちろんですけど、話もすごく合いました。一緒にいて飽きない人でしたね。それに、私の方が彼よりもだいぶ年下だったので、とても可愛がってくれるんです。奥さんは同い年みたいだから、年下の私が新鮮だったのかもしれませんね」

 上司との関係を続けながらも、麻美子さんは婚活半年にして、年上の男性からプロポーズを受けた。彼からは4度目のデートでプロポーズをされ、即答したという。

「結婚と恋愛って違うじゃないですか。となると、条件で相手を探すしかありませんよ。高収入と将来性のある職業という点で、彼は合格だったし、ルックスとセックスは、まあ我慢すれば大丈夫かなって」

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