【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

「虐待かしつけか」園の指導に葛藤するママたち……一方、「声を荒げてしまう」保育士の言い分

2019/03/20 13:10
池守りぜね

叩くのが当たり前! 運動会の時期になると先生が怖くて泣く女児

 厳しすぎるしつけが表面化しづらいのは保育園より幼稚園なのかもしれない。園の教育方針に賛同して入園している手前、保護者が声を上げづらいのだ。4歳児を私立幼稚園に通わせている香奈さん(仮名)は、こう語る。

「普段は優しい先生なのですが、運動会で披露する組体操やパラバルーンの練習がうまくいかないと、『きちんとしなさい』と言って、娘の腕やお尻などを軽く叩くそうなのです。娘が言うには、パラバルーンを持ち上げ続けるのがつらく、どんどん腕が下がってしまうそうで、そうすると先生に後ろからぐいっと腕を掴まれ、上げたままの状態にされて『痛かった』と……」

 運動会や音楽発表会などの練習時、指導に熱が入ってしまい、つい手が出てしまう先生もいるようだ。

「うちの娘は、運動会の季節が近づくと『運動会の練習が嫌だ』『先生が怖い』と言って、泣くんです。ただ、あくまで行事の準備期間だけですし、親としても、運動会や発表会の成果にはいつも感動するので、先生方に『指導法をあらためてください』と言いづらいんです……。ほかの保護者も厳しい指導を我慢していますし、自分だけ園や先生にやめてくださいとは言えず。あと数年で卒園すると思うと、幼稚園の場合は我慢してしまいますね」

『保育士になろう!』
モンペ認定を恐れて何も言えない親は結構いそう
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