今年も打ち切り/更新のシーズン到来!

『クリミナル・マインド』『13の理由』『フラーハウス』も!? アメリカで打ち切りが望まれているドラマ7本

2019/03/02 19:00
堀川樹里

『クリミナル・マインド FBI行動分析課』

 米CBS局で、2005年9月より放送されている大ヒット・クライムサスペンスドラマ。残酷極まりないシリアルキラー(連続殺人鬼)の次なる犯行を先回りして防ぐため、プロファイリングで犯人像を推理するFBIの活躍を描く。

 この作品は実際に起こった事件をヒントにしたエピソードがあり、描写もとてもリアル。捜査官自身もシリアルキラーたちのターゲットとなって、危険な目に遭うことが多い。そんな彼らの苦悩が繊細に描かれており、キャラクター目当ての視聴者も獲得した。

 普段は軟派なイケメンながらも、事件になると熱血捜査官に変貌するデレク・モーガン役のシェマー・ムーアはシーズン11で番組を去り、冷静にチームを引っ張ってきたアーロン・ホッチナー役のトーマス・ギブソンはスキャンダルのためシーズン12で降板。「これは人気キャラになるかも!」とファンを期待させたケイト・キャラハン役のジェニファー・ラブ・ヒューイットは、登場したシーズン10の1シーズンだけで降板。メインキャラクターを演じた俳優は降板後に復帰したり、ゲスト出演したりすることもあるが、「ここ数シーズンは昔のような一致団結が見られずにつまらない」との評価が聞かれる。モーガンやホッチナーに代わる人気キャラは出てこないため、「駄作になる前に終わらせた方がいい」とドラマの行く末を懸念するファンは非常に多い。

『モダン・ファミリー』

 米ABC局で2009年9月から放送されている、大ヒットコメディ番組。気難しい会社経営者ジェイの再婚相手は、年の離れたコロンビア出身のセクシー美女グロリア。彼女の連れ子はませた性格で、ジェイとグロリアの間に生まれた息子は愛されキャラ。また、ジェイと前妻との間の長男はゲイで、同性パートナーと迎えた養女の子育てに大わらわ。長女は男勝りな性格で、彼女の夫は性格は良いがどこかマヌケで、3人の子どもたちは「超イマドキ」な性格。そんな3家族が次々に降りかかる災難を家族の絆と愛で乗り越えていく姿が大ウケし、たちまち国民的コメディになった。

 地上波のプライムタイムでLGBTQや中南米移民、アジアからの養子などが普通のこととして描かれているのは、この作品が初ともいわれている。米ドラマ界の最高栄誉である「エミー賞」の常連となり、全米脚本家組合の「史上最高のテレビドラマ101」にも選ばれるなど、業界からも高く評価されている。

 しかし、ここ数年は放送開始時のような「目新しさ」に欠けているとの指摘も。シーズンを重ねるうちに長女夫婦の3人の子どもたちがすっかり成長したため、ドラマの要である彼らのジョークや引き合いに出す固有名詞が「古い」と感じられるようになったのだ。もはやモダンではない『モダン・ファミリー』を、人気のあるうちに終わらせたいと願う視聴者は決して少なくないのである。

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