今年も打ち切り/更新のシーズン到来!

『クリミナル・マインド』『13の理由』『フラーハウス』も!? アメリカで打ち切りが望まれているドラマ7本

2019/03/02 19:00
堀川樹里

 米ABC局で2005年3月にスタートした医療恋愛ドラマ。外科インターンとして、シアトル・グレース病院で働くことになったメレディス・グレイ(エレン・ポンピオ)の医師としての成長、胸が締め付けられるような恋、同僚医師たちの恋模様、友情などが描かれている。ヒューマンドラマとしても質が高く、登場するキャラクターは多種多様。ショッキングなエピソードもあり、長年「飽きがこない」と人気を集めていた。

 スピンオフ作品『プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち』(07~13)や『Station 19』(18~)、ウェブシリーズとして配信された『Grey’s Anatomy: B -Team』(18)と、関連作品も好評。売れっ子クリエーターでもある、製作総指揮者ションダ・ライムズの才能が感じられると業界からも高く評価されていた。

 しかし、この番組で名が売れた多くの役者が番組を降板。新しいキャラクターが入ってきたと思ったらすぐ去っていくというパターンが定着すると、キャストの入れ替わりの激さに戸惑う視聴者が続出。物語もどんどん非現実的になっていき、シーズン1からの視聴者も「また波乱?」「ひとつの病院で、これだけのことが起きるなんてあり得ない」「ついていけない」と脱落。視聴率は稼ぐものの、「もうそろそろハッピーエンドで幕を下ろしてほしい」という意見が強くなっている。

『Hawaii Five-0』

 米CBS局で2010年9月に始まった刑事ドラマ。1960年代後半~80年代に大ヒットした『ハワイ5-0』のリメイク版で、常夏の島ハワイを舞台に、同州で発生する犯罪に立ち向かう特別捜査チームの活躍を描く。凶悪犯罪をスピーディに解決していく刑事たちの姿が痛快で、11年に発表された「全米新作番組視聴率」では1位を獲得した。人気ドラマ『HEROES/ヒーローズ』のマシ・オカ、人気セレブのケンダル・ジェンナーや日本の女優・すみれもちょい役で出演するなど、ゲストも多彩でファンを楽しませていた。

 しかし、昨今の「オリジナルに変更を加える」リメイク版ブームにうんざりしている人も多く、本作の人気も低迷。シーズン8で主演のアレックス・オローリンとスコット・カーンの契約が切れたため、このタイミングで終了かと思われたが、結局2人は契約を更新。オリジナルドラマのファンからは、「シーズンを更新するなら、せめてオリジナルに寄せた内容にしてくれ」という要望が上がった。安定した視聴率を維持しているのは、アメリカ本土に住む人にとって憧れのリゾートであるハワイを見たいからだとされ、ドラマ自体は酷評されている。

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