警察には自ら出頭

未成年への10件の性的虐待でR・ケリーを起訴! 保釈尋問には“洗脳されている”2人の女性が手をつないで現れる

2019/02/25 17:32
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
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顔が映りこんだ動画で絶対絶命のR・ケリー

 米「Lifetime」局で1月3日から3夜連続で放送された、ドキュメンタリー番組『Surviving R.Kelly』。これはR&B歌手R・ケリーの未成年への性的暴行・精神的虐待・監禁疑惑を、被害女性たちが顔出しで告発したもので、放送をきっかけに、監禁場所とされるケリーの別宅があるジョージア州フルトン郡地区検察局が事実関係の調査を開始。また、ケリーの自宅があるシカゴの検察局は記者会見を開き、「被害者の協力なしではケリーを法で裁くことはできない」と、まだ露見していない事件の被害者に呼びかけた。

 四半世紀前より未成年女性への性的暴行疑惑があったケリーだが、示談で解決したり、2008年に行われたセックス動画をめぐる裁判でも顔が鮮明に映っていないため無罪を勝ち取ったりと、これまで法的制裁を受けたことはない。『Surviving~』放送後にレコード会社との契約を打ち切られても、「インディーズで新作アルバムをリリースする」「4月にドイツで行うコンサートは売れ行き絶好調」と報じられ、今回もケリーはほとぼりが冷めれば何食わぬ顔で音楽業界に復帰するかと思われてきた。

 しかし、2月14日、被害者の弁護人を務めるマイケル・アベナッティが、「ケリーが14歳の少女に性的行為を行っている45分間の未流出動画」を入手し、シカゴを管轄するイリノイ州クック郡の検察当局に提出したことが明らかに。18日になると、米ニュースチャンネル「CNN」は、ケリーに対する新たな申し立てがあり、大陪審が招集されたと報道。起訴/逮捕されるのも時間の問題だとみられた。

 そして、22日朝。同検察当局が4人の被害女性に行った10件の性的虐待の罪でケリーを起訴したと、メディアが一斉に報道。米ニュースサイト「TMZ」は、4人のうち少なくとも3人は未成年の頃に被害を受けたと伝え、起訴状には「10件のうち9件は、被害女性が13~16歳の頃に行われた性的行為」であること、「13~17歳だった未成年の少女たちと、オーラルセックスを含む性行為に及んだ」ことが生々しく記載されていると報じた。

 被害者のうちの1人はアベナッティ弁護士が担当する女性で、彼は同日動画の中のケリーの顔を写真として切り出し、ツイッターで公開。08年の陪審員裁判でケリーはセックス動画の男を「自分じゃなく弟」と主張して無罪を獲得したが、今回公開された写真は紛れもなくケリー。ネットでは「もう逃げられない」と糾弾する人が続出している。

 ちなみにこのアベナッティ弁護士は、トランプ大統領との不倫を主張していたポルノ女優ストーミー・ダニエルズの顧問弁護士として一躍有名になった人物。「もしトランプ大統領が2020年の大統領選に出馬するなら、自分も出馬する」と宣言した後、家庭内暴力の容疑で逮捕され、正義感あふれる発言と私生活のギャップで世間を騒がせたが、弁護士としてはやり手だと、もっぱらのウワサだ。

 ケリーだが、起訴された当日の夜、シカゴの警察に出頭。米カルチャーサイト「Vulture」によると、23日に行われた保釈審問でケリーは、「100万ドル(約1億1,000万円)の保釈金を支払うこと」「国外に出られないようパスポートを提出すること」「18歳以下の未成年、または証人と接触しないこと」を命じられたそう。米誌「U.S.News」電子版によると、裁判官は「クレジットカードか現金、小切手で支払えるのなら10万ドル(約1,100万円)で保釈可能とする」としたが、ケリーの弁護士たちは「現在、ケリーの経済状況を把握できない」と答えたという。

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