【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

汚れた下着、オムツの持ち帰りに激怒するママも……トイレトレーニングめぐる保育園との衝突

2019/02/20 12:17
池守りぜね

和式トイレを見たことがない女児、座りションしかできない男児

 トイレトレーニングは、おむつだけに留まらない。男児の場合、立った状態で排尿する方法を教えなければいけないが、最近は、それを教えない保護者も少なくないといい、そのせいで、トラブルが発生するケースも。小規模保育園で働いている相川さん(仮名)は、こう語る。

「最近は、掃除が面倒という理由で、家のトイレでも座って排泄をさせるママが増えていています。うちの園には、いわゆる“立ちション用”の便器がないのですが、この前、課外活動で小学校の校庭を借りた際、その小学校のトイレには和式トイレと立ってする用の便座しかなく、座った状態でしか排泄をしたことがなかった男児が、うまくできずに泣いてしまったんです」

 立った状態での排尿をうまく伝えられないママさんの場合、小学校に入学してからトイレ問題で困るそうだ。また女児でも、家や保育園に洋式トイレしかなかったため、和式トイレを見て驚いた子もいたという。この園では、小学校入学に向けて、和式トイレや立った状態でも排泄ができるよう、保護者に指導することにしたそうだ。

「ただ、保護者の反応はいまいち。排泄に関するアドバイスをしても、『保育園で練習用の小さな立ち便器を購入してください』と言ってきたり、保育園のトイレを和式に改造できないかというママもいました。あるママから、『トイレトレーニングは、保育園で全部対応してもらえると思ってた』と言われたときは、ちょっとカチンときましたね……そういった方たちは、結局、駅や公園まで出向き、和式トイレや立ってするトイレで練習したそうですが」

 排泄はデリケートな話題なので、園側も保護者に言いづらい部分があるという相川さん。息つく暇もなく働いていている多忙なワーママたちが、トイレトレーニングを園に任せたい気持ちもわかるが、子どもが自力で排泄ができるようになるために、在宅時のトイレトレーニングのフォローは必要不可欠なのかもしれない。
(池守りぜね)

最終更新:2019/02/20 12:17
20歳でおむつしている人はいないといえど……
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