[ジャニーズ・メディアの裏側]

木村拓哉、衝撃続きのジャニーズ事務所でも揺るがない「業界内での評価の高さ」

2019/02/11 08:00
伊能タタタカ
デキた男だね、アンタ

 1月27日、国民的アイドルグループ・嵐が2年後の2020年末に活動休止することを発表し、ファンに衝撃を与えた。ここ数年、ゴタゴタ続きのジャニーズ事務所は、16年にSMAP解散、18年には関ジャニ∞から渋谷すばる、TOKIOから山口達也、タッキー&翼の今井翼が、それぞれ脱退と退所。滝沢秀明は芸能界から引退している。

 そんな中、公開中の主演映画『マスカレード・ホテル』のPRのためバラエティ番組に相次いで出演するなど、ベテラン勢で一人、気を吐いているのが、元SMAPの木村拓哉だ。

 人気タレントのバロメーターとも言われるCM契約も、コロコロチキンペッパーズのナダルと共演した動画配信サービス「GYAO!」の“ギヤ王”や、ダンスシーンが話題のリーバイスの「LEVI’S ENGINEERED JEANS」など5社。かつてのグループメンバー・中居正広に「レギュラー2番組の打ち切り報道」があったのとは対照的な活躍ぶりなのだ。

 SMAP解散騒動で世間的にはイメージが悪化したかに思えた木村だが、フタを開ければこの好調ぶり。その背景には、マスコミ業界における評価の高さがあるという。「あの木村さんが、私のミスを救ってくれたんです」とは、ある週刊誌の女性記者。

「数年前、木村さんを取材した時、私が撮影の段取りにモタついてしまい、大御所カメラマンを怒らせてしまったんです。当然、現場はかなり重いムードに。しかし、カメラを止めるわけにもいかず、私が端っこでひっそり落ち込んでいると、木村さんがこっそりと『あんな怒らなくてもいいのになぁ』と声をかけてくれたんです。その後のインタビューでも『理想の大人は?』という質問に対し、こっちを見ながら『頭ごなしに怒鳴らない人』と答えてくれたんです。当然、現場は大爆笑。スタッフ一人にここまで気を使ってくれるのか! と感激しました」

 こうした気配りのおかげで現場は一転、和やかなムードで終わったという。また、同業の芸能人からの評価も高い。お笑い芸人・三四郎の小宮浩信は、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)で、1月14日放送の『帰れま10』(テレビ朝日系)での木村との初共演に言及。

 番組は中華ファミレス「バーミヤン」の人気メニューベスト10を当てるという企画で、「(本人がやってくるまで)本当にバーミヤンに、あの木村拓哉がやってくるのか信じられなかった」と語る小宮。

 スタッフ一同、緊張しながら待ち構えていると、木村がティアドロップのサングラスをかけて登場。すぐさま待ち構えていた三四郎の2人が挨拶をすると、木村はサングラスを外して立ち止まり、「木村拓哉です。よろしくお願いします」と丁寧にお辞儀したという。小宮は「あの木村拓哉が、だよ。僕らみたいなカス芸人にも、きちんと敬語使ってくれたんだよ」と語った。

 また木村は、小宮に対しては「小宮くん」、相方の相田周二に対しても「相田くん」と敬称をつけて呼んだり、出演者の食事を取り分けたり、また人気メニューを外した際も「どんまい。次いこう!」と、常に周囲をもり立てていた。

 さらに収録途中に現場が暑くなり、小宮が着ていたジャケットを脱ごうとすると「スタイリストさんも頑張ったんだから、すぐ脱ぐのはダメだよ。(スタイリストさんのことを)考えないと」と、さりげなく注意。

 小宮は「出演者だけじゃなく、スタイリストのことまで考える。俺らにこの気配りできるか? あのビジュアルで、この優しさ。そりゃ、みんな憧れますよ」と終始、感激していた。

 ともすると、目立つ存在ゆえにオレサマ気質なイメージがある木村。だが、こうした共演者やスタッフへの気配り上手な一面があるからこそ、現在でも芸能界での確固たる地位を築き続けているのかもしれない。

最終更新:2019/02/11 08:00

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木村さんのこういう話はよく聞くからスゴイ
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